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発達障害のワタシが読む本、晩酌しながら、或いは憂鬱な夜に

又吉直樹 著 『月と散文』

又吉先生のファン歴1年の宇宙人です。

キッカケは、You Tubeチャンネル「渦」を拝見してからになります。

面白い人だと感じ、本も読むようになりました。

『人間』『第2図書係補佐』『夜を乗り越える』

は、読みました。

いや、なんで『火花』読んでないんだよ。

と、ツッコミどころがありますが

何故か、まだ読む気持ちになれないワタシがいます。

そんな中、「渦」にて
エッセイ?小説?の『月と散文』を刊行する事を知り、発売当日、本屋に行き購入しました。



買ってから数日後

晩酌しながら読みました。

今回は、本の内容を、ほんの少しだけピックアップしました。


1997年の初日の出

高校1年の又吉少年が友人たちと初日の出を見るために、右往左往する様子が書かれています。

芸人『又吉直樹』からは
全く程遠い、青春群像劇を繰り広げる様子が、読んでいて面白い(失礼)

ちなみに、その時のワタシは

初日の出を「しょにちので」と何度も読み間違えていました。



って言ってたよ

「誰々が言ってたよ」という言葉が苦手である。
〜中略〜
そういう誰かの行動を制限するような事は全て呪いだと思っている。
その言葉によってなにを把握して、なにを管理したいと考えているのだろうか。
ここまでの考えを質問したなら、おそらくは「特に理由はなくて、なんとなく言っただけだよ」という答えが返ってくるだろう。
だが、その「なんとなく」に、かなりの浅瀬の潜在意識が混入している
ように感じるのは僕だけだろうか。
『月と散文 「って言ってたよ」より抜粋』

考えすぎ〜、と思うワタシがいる半面
共感しているワタシもいる。

ワタシは
「〇〇がお前は真面目な人だって言ってたよ」
と言われることがあったからだ。



命がけの指導でした

子供の頃から事務的な手続きが苦手で、提出物などを期待通りに出せたことがほとんどない。
〜中略〜
本当は、数日前に先生が配っていたことを覚えていたりもするのだが、みんなが当然のように提出するので自分だけが忘れられたということに耐えられず、知らないフリで逃げ切るしかないと思っていた。机の下の引き出しに手をのばすと、ぐちゃぐちゃになった紙の感触があった。多分、これがその紙なのだろう。
『月と散文 「命がけの指導でした」より抜粋』

「あ、もうひとりのワタシがいる」と思ってしまった。

共感ではない。

ワタシ自身だ。

ワタシの経験を、ライターとして又吉先生が書いてくれていると錯覚してしまった。(失礼)



まとめ

不器用な生き方

でも、それが人間クサくて良い。

人間は不完全だ。

そんな、人間クサい、又吉先生に憧れる一冊です。

特装版、喉から手が出る程欲しいのですが、15400円て(笑)

今回はサイン入り本を購入、で留めておきました。


p.s
勝手ながら、発達障害の特性を持っている方にもオススメかと思っています。

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