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小説とエッセイ

皆様、12月に入ってから、この記事をちょくちょく見かけませんか?
※ピリカグランプリは、2022年1月3日で締め切らせていただきました※

カリスマnoterのお一人、ピリカさんが主催している、ショートショートのコンテスト【ピリカグランプリ】。

〔募集期間〕2021年12月28日(火)0時~2022年1月3日(月)24時
〔作品文字数〕800字~1200字(厳守)
〔条件〕テーマ「あかり」を題材にした小説(エッセイ不可)

……そう。
「エッセイ不可」とさせていただいているのです。
でも、ここで素朴な疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
「エッセイと小説の違いって、何なん?」って。

ところで、私が物書きとして、最も大きな影響を受けた作家は、原田宗典先生です。
小説、エッセイとも、多数の傑作を書かれた大作家。
誰が何と言おうと、私にとって最高のお手本。
そして、原田先生の本を片っ端から読み漁った私は、両者の違いを、こんなふうに認識しています。
(あくまで私個人の考え方になります)

*エッセイ=ノンフィクション。つまりは事実。
      語り部と著者は同一人物
      (著者は自分自身を語っている)
*小説=フィクション。つまりは創作。
    語り部と著者は別な人物
    (たとえ私小説であっても、著者は登場人物を描いている)

事実だの創作だの、ノンフィクションだ、フィクションだ、ナンダカンダと言ったところで、その垣根って曖昧ですよね。
ノンフィクションは明確ですが、フィクションには「私小説」も、「著者の経験に基づいた創作」もありますし。
なので、それを分けるポイントのひとつが、太字で書いた部分ではないかと思うのです。
(一人称でも三人称でも)エッセイは語り部=著者、小説は語り部≠著者。

一人称と言うのは「僕は」「私は」など、語り部の内側からの目線、
三人称は「彼は」「杉下右京は」など、語り部の外側からの目線です。

これは、私の持論ではありますが。
ご自身の経験を基にする場合、一人称でも三人称でも「著者自身ではなく、登場人物を描く」ということを意識すれば、それは自然とエッセイではなく、小説として出来上がるのではないかと思います。

※繰り返しになりますが、あくまで私個人の考えです。
 きちんとした定義ではありませんので、ご参考程度に留めてくださいね。

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