古民家2

自然の力で室温低下!ガーデンデザインから猛暑対策を考える。No.2

前回No.1に引き続き自然の力で室内温度を低下を目指す!

■自然の力で快適さを実現するデザイン■


 庭(ガーデン)観点から住宅のパッシブデザインを考えるためには「熱の流れ」をつくることです。
 建物へ低い温度を流入し、屋内の高い温度を流出する基本を取り入れるために
① 空気の流れの導線を構築する。
一般に建物のリビング側(南)は解放できる窓は多く、反対に水回り側(北側)は窓が少ない傾向にあります。住宅設計時点ではこのあたりを意識して間取りを計画するのがよいでしょう。ガーデン設計の場合では開口部の正面には、木など背丈の高い材料を配置しない工夫が大切です。
② 屋内の空気熱の調整
南側の開口部へ庭木などを配置し流入する空気の温度を低くします。具体的に庭木からの放射・地面からの蒸発の効果が見込める芝生など【放射】【蒸発】により建物南側の空間の【伝導】を生み出し、空気の【対流】を促進します。



■ パッシブデザインによる期待できる効果■


庭木のポイントを適した場所に植栽すれば、太陽からの日射によるコンクリートやアスファルトの保温によるヒートアイランドを改善できます。また、植物の光合成により二酸化炭素を吸収するだけでなく、葉から出る水蒸気で周りの温度を下げるとともに、夏の日差しを和らげ、室温の上昇を抑制し地球温暖化の両側面から改善が見込めます。



■簡単にできる空気の流れの演出■

いままでの内容をふまえて、今年の夏からご自宅でできる対策として、以下のようなことをしてみてはどうでしょうか。

自分の家の間取りを見直しで対称でかつ直線的な窓から窓を見つけます。夏期に日差しが差し込む方の窓に植栽や緑のカーテンなどで流入の気温を緩和させる要素をつくります。

室内の空気の流れを促すよう扇風機などを活用する。私のばあいは廊下の真ん中に扇風機を置き空気の流れを増長してます。

リビング前の芝生に自動潅水をして気化熱を消化して気温を抑えてます。今はスマホ管理型の自動潅水のコントローラーも安価で購入できて重宝してます。


どうでしょうか?次の夏の猛暑に備えて新築計画の方は、配置計画から・・すでに住居を構えている方は、簡易的な対策から・・・取り入れてみてはいかがでしょうか??

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