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電話をしよう

健康診断から数週間後、忘れた頃に健康診断の結果と紹介状が「提携の大きな病院で診てもらえるからここに電話してくれよな!(意訳)」という診察の予約専用ダイヤルの書かれた説明の紙と共に送られてきた。

さて、前回「卵巣が腫れてる」と言われて驚いた私だったが卵巣嚢腫が比較的よく聞く命に別状のない病気であることと「多分様子見になると思うけど」とも言われたこと、そしてその頃家族全員でインフルエンザにかかったり学級閉鎖で子どもがずっと家にいたりとバタバタしていたこともあり、なんとなく紹介状を放置したまま一か月ほどが過ぎてしまった。

忙しさの波も過ぎ去ったある日、唐突に紹介状の存在を思い出した。普段から雑に生きているので自分の予定は後回しになったり忘れたりしがちである。むしろ私のような雑な人間が子ども達の持ち物や習い事の予定を把握して日々を何とか回している現状の方が奇跡といえるだろう。もう様子見になるんやったらこのままでもええかな、といつもの適当マインドが炸裂しそうになるが今年の私は一味違う。自分を大切にしようと決め、健康診断を受けて異常を発見した。快挙である。この流れを止めてはいけない。

早速予約専用ダイヤルと書かれた数字を押し、病院に電話をする。余談だが私は電話が苦手だ。かけるのも、かかってくるのも。子どもがいるとやむを得ず電話をかけなければならない場面も多いため多少は慣れたが、それでもどんな場面であっても電話は苦手だ。
大人になってからもこんなことしてるなんて子どもの頃の私は想像もしなかったけれど事前に病院の人に聞いておきたいことなどを軽くメモした上で電話をかけた。メモまで用意したもののさすがは予約専用ダイヤル、「◯◯センターで健康診断を受けたんですけど…」と言いかけると「紹介状ですね!」と非常に話が早かった。何科の紹介状があるのかを聞かれて日時を調整し、持ち物や当日の窓口などを告げられてあっという間に受診の予約が完了した。やはり私はやればできる子なのだ。

予約は2週間後。忘れないようにスケジュールアプリに登録しておいた。

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