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幸せサイクルにはまるために

その日の疲れをその日のうちに回復させておけば、疲れは溜まらない。当然だ。疲れが溜まりすぎるとどうしていけないかというと、疲れは自律神経中枢細胞まで錆びつかせてしまうからだ。細胞が錆びつくのが老化であり、何よりも、自律神経まで錆が及べば、疲れを自力で回復させることもままならない。病気になってしまう。

疲れが溜まって発症する病気といえば生活習慣病の類である。だから、睡眠の質が悪化すると、疲れが回復できず、生活習慣病の発症リスクが高まる。それに質の良い睡眠は、認知症予防にもなるというので、生活習慣病、認知症予防のためにも質の良い睡眠を心がけたい。

よく、良い睡眠は記憶力に効果があると言われるが、これは、睡眠中に脳が記憶の整理、定着を行うからだそうだ。さらに、質の良い睡眠によって疲れがとれていれば、脳がスッキリし、作業効率だって上がる。記憶というと知識を覚えることを想像するが、それと別に、例えば自転車に乗れるようになるというような体で覚える記憶もある。睡眠は、このような体で覚えるような記憶にも関係しているらしい。アスリートが睡眠に拘るのは、疲労回復の意味だけではないようだ。

質の良い睡眠に最も重要なのが、入眠直後の3時間(ゴールデンタイム)だが、なぜそう言われるかというと、成長ホルモンが大量に分泌されるタイミングだからである。成長ホルモンは、新陳代謝を促すので新しい細胞が生成される。それに錆びついた細胞が修復される。これこそ、アンチエイジング!!ではないか。もう、美容液や化粧水に頼るより、眠っちゃおう!と思う。

そして、すごく恐ろしいことに、睡眠の質の悪化は、食欲を増進させるグレリンというホルモンを増加させると知った。確かに、疲れたりストレスが溜まると、無性に食欲が増していた気がする。逆に、満腹感を感じさせるホルモンはレプチンというらしい。睡眠の質の悪化によって、グレリンが増加し、レプチンは減少するという。恐ろしや。何はさておき、眠っちゃおう!となった。

次に、このところ最大の関心事の免疫力に関係するのがコルチゾールというホルモンで、コルチゾールの増加はストレス増加と比例する。なんと、コルチゾールが増えると免疫力が低下するようだ。そのうえ、コルチゾールは覚醒のためのホルモンなので、コルチゾールが高いと眠れない。ようするに、「ストレスが高い→コルチゾールが高い→覚醒→眠れない→疲れがとれない」という悪循環に陥る。疲れすぎて眠れないというのは、こういうことだったのだ。ストレス解消、免疫力アップのためにも、よく眠らなくちゃ!

最後に「幸せホルモン」として有名なセロトニンの話。セロトニンは心を安定させるホルモンだが、質の良い睡眠をとると、朝、セロトニンが多く分泌される。そして、このセロトニン、起床して14〜16時間経つと眠気を誘うメラトニンに変わるという。セロトニンは幸せばかりか安眠を運んでくれるのだ。
朝はセロトニンを沢山分泌させて、夜はメラトニンに変えて、よく眠り、幸せサイクルで毎日を過ごしたいものだ


ー参考にした本ー

梶本 修身 (著)『寝ても寝ても疲れがとれない人のための スッキリした朝に変わる睡眠の本』、PHP研究所、2017/4/19

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