少年サッカーチームの指導 vol.2
今回と次回に分けて、練習や試合への取り組み方について書いていきたいと思います。
今回は、「練習への取り組み方」についてです。
練習への取り組み方の前提として、私は3つのポイントを心がけています。
1.メリハリをつけて、楽しんで全力で練習する
2.テーマを明確にする
3.選手が一つでも多くのスキルを身につけるようにする
これら3つのポイントを前提として、次からの「練習への取り組み方」を読んで頂けると嬉しいです。
(3つのポイントについては、改めて書きたいと思います。)
<練習への取り組み方>
①練習メニューの計画
まず、練習メニューはその日の選手の様子を見て決めるようにしています。と言っても大枠のメニューは考えてあるので、それを組み合わせていく感じです。
ある日の練習メニューを挙げてみます。
1. w-up(ランニング、ブラ体、基礎) 20分
2. パス練習 15分
3. 2対1、3対1 20分
4. 2対2、3対3 30分
5. ゲーム 30分
このような流れで、約2時間の練習を構成しています。
1と2は、基本的に毎回取り組んでいるので、その時の選手の様子を見て、3~5の練習メニューを決めるといった具合です。
この日の場合、相手がいない状況でのパス精度が良くなっていたので、相手がいる状況でもその精度を保ち、さらに向上させるような練習メニューを組みました。
選手の様子を見るという点では、上記のようなパス精度が高くなっているというプレー面のほか、w-upで身体が動けているようなら、対敵トレーニングを多くしたりとプレー以外の所も見るようにしています。
②コーチング
私が最も心がけていることは、選手自らが考えてプレー出来るようなコーチングです。
このように考えるのは、サッカーは正解がないスポーツであり、選手自らが考えてプレーする必要があるからです。
状況によって、プレーを考え、選択し、それを一瞬で判断しなければなりません。
練習において、デモンストレーションを行う際も、1つのアイデアを選手達に見せますが、選手がそのアイデアに縛られないようにコーチングしています。
特に、小学生年代は、コーチに言われたことだけをやろうとする意識が強いので、その意識を変えるためにも、選手が考えてプレー出来る意識付けが大切なことであると、指導を通じて痛感しました。
③振り返り
実際に練習を取り組んでみて、選手の手応えやコーチングの仕方を振り返るようにしています。
選手の手応えが良ければ、次のステップに進みます。反対に、手応えが良くなければ、練習のメニューの見直しをしたり、再度同じ練習をやってみて、選手の反応を確認しています。
このように、練習への取り組み方を書いてみると、PDCAサイクルと同じような流れであると捉えることが出来るかと思います。
1年間指導を行なってきて、この取り組み方を意識するだけで、月間ごとの目標も立てやすく、試合への取り組み方も準備しやすくなりました。
では、ここまでの話をまとめてみます。
「練習への取り組み方」の前提として、3つのポイント
1.メリハリをつけて、全力で楽しんで練習する
2.テーマを明確にする
3.選手が一つでも多くのスキルを身につけるようにする
↓↓↓
練習への取り組み方は、PDCAサイクルと同じような流れ
具体的な取り組みとして......
①練習メニューの計画
②コーチング
③振り返り
あくまでも私の体験談なので、指導者の方によって異なる取り組み方があります。その中で、私の体験談を少しでも参考にして頂けたら幸いです。
次回は、試合への取り組み方について書いていきます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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