丹後細川能番組の細川興元
細川藤孝、細川忠興は戦国時代の中でも圧倒的な文化的カリスマ性を発揮した大名です。
そんな二人に負けず劣らず、細川家は文化・芸能の逸話がほんとに多い!
今回は『丹後細川能番組』という、細川家が家中で興行した能楽の記録での興元について解説していきます。
丹後細川能番組とは、要はライブのセットリスト記録。
これね〜〜わたし細川家の史資料のなかでも特に好きなんですよね…
細川家の家族ぐるみで何かやってることと、能楽という文化度の高さが同時に味わえる。最高。
丹後細川能番組って?
細川家が丹後にいた天正11年(1583)~慶長4年(1599)までの間に行われた能の演目を記録したもの。50回・総計433番の記録が残っています。
そこに興元も少しばかりでてくるので、出てくるところだけ抜粋。
内容等はcinniより、法政大学能楽研究(1983年3月31日)を参考にしています。
興元は16年のうちでシテ(主人公となる役)・小鼓合わせて計6回出演しています。
興元がシテのときに幽斎が太鼓叩いてたり、忠興がシテの時に興元が小鼓してたり、数少ない家族のコミュニケーションってかんじでなんだか微笑ましい。
ちなみに忠興は最多の83回出演(全てシテ)。
興元のすぐ下の弟・幸隆は22回、末弟の孝之は70回出演しています。
他の兄弟たちと比べて圧倒的に出番が少ないのが特徴的ですね〜
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