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詩画集│ラブあんどピース

詩画集(3110字)


ラブあんどピース

アポロ


前書き

優しい詩も優しくない詩も
誰に似合うか、わからない


No.1

『よくやった』


よくやった、
何文字捨ててきたか

数えなくていい

よくやった、
何人が読んだか

数えなくていい

よくやった、
疲れてるんだろう?

ちょっと眠れよ

よくやった、
明日は晴れる

大丈夫大丈夫


No.2

『Who says』


まっすぐに並んだ

恥ずかしい形の 

人でありたいなんて 

誰が言うか 

大切なリズムが 

すり減っていくなら 

やせ我慢してでも 

ぶっ飛んでいたい 


No.3

『たちなおりたいぼくは』


とおりすがりやさしくしてみた

それだけのつもりだった

でもこっちが

思いのほかやさしくされてしまって

なみだがでたんだ 


No.4

『つぶやき』


静かな夜か
賑やかな夜か

一秒の向こう側
希望を感じるか

喜びも悲しみも
ひとまずポッケに入れて

空いた両手に夢を
終わらない創作の夢を



No.5

『ぎらつきかなぐり捨てて』


いらないものはいらないね

ため込んでたあれやこれや

ひきずりだしてまとめたら

窓からかなぐり捨ててやる


さあ拾いに来い亡者ども

狂い咲く夜半をみさらせ

腹いっぱい食らわせてやる

嫌になるほど眠らせてやる


ぎらつく詩ってのはいつも

いつもいつもいつもいつも

お前らが心底欲しがっている

幻想の太陽に曝しとるぞ


さあ泣き叫びながら飛んで来い

どうしたどうしたもう終わりか

早くしなきゃ空が無くなるって

本気で信じてるんだろう?


No.6

『わたしのかけらひとつ』


作家よ
その命
火の文字に
かえてさらせ

天国の扉
何もかも糧にして
汚れた手で
書け書け書け

魂の美しさ醜さ
まだ軽く飛べる
竜の絵の輝き
まっさらな夜半

億万の星々と
京兆の点線と
その美と愛と
わたしのかけらひとつ

燃え盛るストーリー
激しく揺らしながら
幻想に恋せよ


No.7

『Firebird』


息をひそめている

だれにも見つからないように

ここに隠した絵だけは

だれにも売ったりしない

ぼくがぼくらしくあるために

殺されたってわたすもんか

あの火の鳥みたいになるために

燃え盛る天国へ落ちるまで


No.8

『普通の夜』


まだ好きなもの

なるほどなるほどの夢

片ぱしから集める

小出し小出しのリズム


きっかけはいつも

自分以外の何か

書き出せるものを

ゆっくり書くだけ

青の信号

冬の公園

変な顔の

優しい人

家へ帰ったら

また朝まで眠ろう

普通の暮らしに

早く慣れよう


No.9

『新世界』


まっさらの朝が来るまでビスケット
齧る音聞くふりしてあげる

人間の闇を溶かした珈琲を
優しく置いて帰りたいけど

簡単に泣かない君に錆びたノート
見せてしまった風が鳴いてた

嫌だって言えない眼鏡なんかして
来るんじゃないって誰か叱って

火の鳥になってエメスへ飛んでいきたい



No.10

『毒のどん底』


諦めるものか
お前のほむらを
忘れるものか
あの毒の詩を

青い空も白い雲も
無いなら無いでいい
大きな目も小さな声も
馬鹿にしたりしない

好きに叫べ好きに叫べ
血塗れの真実と嘘を
群青の煉獄はまだ
まだ腐るほど在るぞ

ああ、笑わせるな
人を愛するなら

そのどん底まで愛せよ



No.11


『PM玉ねぎ』


午後11時51分

いまなにしてる?

ぼくはまだ起きてる

君からのLINEを

静かに待っている

詩にもならない物を

貪りながらこの夜を

大好きな夜を過ごすよ

午後11時55分

ぼくは玉ねぎの皮を

玉ねぎがなくなるまで

剥いてみたいタイプでは

ないと思うよ


No.12

『あくび公園』


公園で遊んだ

本を読んだり
俳句を詠んだり
スケッチしたり
コーヒー飲んだり
電話したり
あくびしたり

ああ今日も
幸せだった


No.13

『5%』


真っ白なシャツを着て
真っ白な靴を履いて
真っ白な気分で
暗い道を歩いた

夜の風を一身に浴びながら
これを夜風と書いて良いものか
深く深く考えていると
バッテリーが5%

上手く吐き出せない言葉
胸の中に渦巻いていて
送信ボタンを押す指が
今日も震えている



No.14

『深い意味のない夜は』



また一日が終わる
愛がどんどん減っていく

雨がもの凄かった所もあるって
知ってた?

今もどっかで悲しい思いしてる人が
いるんだ!

そう思うと胸がきゅうってなるよ

でも、それ本当かいって
もう一人のぼくが聞いてきてね

何さまのつもりかねって、さ


No.15

『writing』


この夜を突き抜けろ

この夜を突き抜けろ

小さなじぶんを小脇にかかえて

今この時を飛び跳ねてみろ

ぼくが出来ることなんか

何も無いなんて言うなよ

手にとるものはなんだっていい

とりあえずその辺にある

安っぽいボールペンでいい

思うままにさあ何かかいてみろ



No.16

『えらい』


今日はたらくひとは
はたらいてえらい

世界のための
ちからにかなっている

今日あそぶひとは
あそんでえらい

自分のための
ちからにかなっている

今日なんにもしないひとは
なんにもしないでえらい

誰かさんのための
ちからにかなっている

みんなの命をよろこぶ
ぼくが生かされている


No.17

『夜中の水の音が待っている』


動かせるだろうか
ここだったら安全に

静かな経路の情報は
どこまでいっても青い線だ

まあっすぐに行け
親切を裏切んな

誘導棒をふりふりしながら
絶対絶命のひとがくれる

「なんやおまえおとこなんか
ねえちゃんかおもたわははは」
のごあいさつを思い出す

「すみませんなぁ
あっちはまだまだなんでねぇ
通りとうてもあきませんわ
迂回を迂回をしてよぉ」

なんだって?
寝ぼけた頭か浅い眠りか
もっともっとくれって

いいなあ、その筆やっぱり
筆先は豚の毛なの

こだわりなく書き出すあれこれ
だれのヨーグルトかな

あれこれ許可のいらない夜風よ
自由に水をまださすなよ


No.18

『何度でも何とでも』


たよれるひとがいる
ここにきたらいる

そんなところがあれば
きっと何とでもなる

あしたのことはさておき
今日の夜を休もう

ぼくたちはきっと
きっとうまくやれる


No.19

『この夜ものりこえて』


なかまがいるから

ぼくはだいじょうぶ

じぶんのことは

またさがせる

それよりだいじなのは

自分がむちゃくちゃに

した人たちだ

祈るしかない

祈るしかない

あのひとやあのひとやあのひと

ちゃんと生きていてほしい

すこやかな眠りを

どうか どうか



No.20

『だって』


たまによくわからなくなる

でもそんなぼくのことが

ぼくはわりときらいじゃない

すぴーどのでないからだも

さいきんはにくめない

だってだから

あえるひとだっている

そんなふうにおもっても

いいのかなあ


No.21

『おやすみ』


おやすみをいいたい

おやすみをいいたい

いつもぼくのみかたの

きみたちにいいたい

ややこしいことの

たえまないひびに

ないているひとにも

なきそうなひとにも

おやすみをいいたい

おやすみをいいたい



あとがき

ラブあんどピース!🙌


ただの決めゼリフじゃないんだ。

ぼくがつくったカタカナとひらがなだけ、たった八音のオリジナル作品。
実はとっても大切な、ぼくの創作物なんだ。


ラブあんどピース!🙌


アポロが好きで愛と平和も好きなら、だれでも自由に叫んでいいよ。
でも、戦争が好きな人は利用しないでね。


ラブあんどピース!🙌


LOVE& PEACEは眩しくて、何しろ遠い。
でも小さな世界で、まねっこぐらい始められると思った。
ぼくたちの創作が広がる世界。


ラブあんどピース!🙌


ラブとピースを持ち上げるために「あんど」は控えめなひらがなにした。
「あんど」の「あ」は「あぽろ」の「あ」
「あんど」の漢字変換で、一つ目にでてくる漢字の意味も大切なんだ。

ちょっと何言ってるかよく分かんない?
じぶんひとりじゃ意味の無い「あんど」さ。


ラブあんどピース!🙌


みんながなかよしの公園。愛と平和。
ぼくはこざかしい大人になりたくないから。
今日も馬鹿な子どもみたいに書いてるよ。


ラブあんどピース!🙌


こぢんまりでもいい。
小出し小出しでもいい。
きみのnoteもぼくのnoteも、かわいい創作。


ラブあんどピース!

アポロ

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https://note.com/557apo/m/m2f5a7384afb7


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