画像から物語を創るシリーズは、書きたいし、頭の中に構想しているストックもある。 やる気がなくなったわけじゃなくて、とにかく、現在時間がつくれなくて。 書きたいのに、書けなくて悔しい。 朝の4時45分から起きてるけど、今、時間がつくれない。 うう。時間が……。
☝🏼この写真から書いた妄想話です 奈々子の足の話をしようと思う。 先に言っとくが、谷崎の「富美子の足」みたいな、そっち系の話ではない。でも、俺の彼女だった人の話だ。 先週別れて、同棲を解消した。 奈々子は、身長が149センチしかない小柄な人だった。痩せっぽっちで、足も小さかったが、負けん気と元気だけはいっぱいあった。 21センチ──。奈々子の足のサイズ。奈々子曰く「小学2年の上履を、ソックス着用で楽に履ける」そうだ(奈々子は、小学校の教師をしていた) 「服も靴も、
☝🏼このフリー画像から書いた妄想話です 「うっ!」 彼女の頭に触れたとたん、小さく叫んで手を離してしまった。 顔の下半分が露出した彼女の唇から「なにか?」と不安そうな声が漏れる。 ──見つけた。二人目だ。 「申し訳ありません。ちょっと手がつってしまって」 「大丈夫ですか」 「はい。もう大丈夫です。一瞬つっただけで。すみません」 「大変ですね。一日に何人もこなすわけでしょう? 手だってつりますよね」 彼女の声は、おっとりと優しい。でも、タオル越しの頭からは、ピリピリ
☝🏼このフリー画像から書いた妄想話です 土の中から、斜めに手が出ていた。 肘の手前あたりまで。形はパー。雑木林の遊歩道脇からニョッキリ。火曜日の朝、九時五分。丘陵地を活かした自然公園。青彦の周りには、誰もいない。早朝には、鳥撮りのカメラマンたちが、十時過ぎると保育園児のお散歩、野良猫に餌をこっそり与える老人。放課後には小学生たちがやって来る──ので、散策は平日のこの時間と決めている。それにしてもこの埋め方、発見を希望しているとしか思えん。昨日は無かった。現場の土は、小豆
#note書き初め 今年はnoteで、超短編をガンガンアップするぞ! 一枚の写真から 一枚の絵から アンテナにひっかかった「単語」から 妄想をひろげて話を創ります。 ふふ。
☝🏼このフリー画像から書いた妄想話です りゅういち 「観たか。紅白」 たつじ 「なんだか、知らん歌手ばっかりで」 どらぞう 「だよなぁ。若者のグループが次々出てよ」 たつじ 「踊りまくってばかりで。歌合戦っていうより」 どらぞう 「踊り合戦だな」 りゅういち 「ダンスパフォーマンス」 たつじ 「また、知ったかぶりを」 りゅういち 「お前らの家でも、ダンスの奴らが出で来ると孫が盛り上がっ てただろ」 どらぞう 「そうそう。あと、もの凄い早口で
またもや混乱のカオスだ。 「あらためて、はじめまして」 瑞人さんが、握手を求めてきた。 「会うのは、初めてなんですね?」 「スミコさんは僕のこと、知らなくても僕はスミコちゃん──スミコさんの話を信正さんからたくさん聴いたから。会ったことはないのに、いろいろ知っている不思議な友だちって感じでね。僕は親父に付いて『たつの会』に小学生の時から出入りしていました。日曜の昼間に、親父たちのそばで遊んでね。洗脳されちゃったのか、僕も海の生物が大好きで。あ、今は海洋生物の研究をしていま
あらすじ 未婚のまま中年になった寿生子。こうなったのは、父の異常な過保護にあったと恨んでいる。両親亡き後、物置から大量の乾燥タツノオトシゴを発見。その夜、タツノオトシゴの姿を借り復活する父。生前と打って変わった語り口で、自分を飼うようにすすめるが、タツノオトシゴの謎については口を割らない。ある日、父の指示に従い水族館に向かうと、父の過去を知る辻井丈治老人と息子の瑞人に出会う。異常愛の理由を彼らを通じて知り、父への感情が揺らぐ寿生子。父はまた、水族館で会う人こそ運命を変える人だ
私と二太郎を、代わる代わる見つめて頭を下げた。 「お願いだ」 「はあ? 申し訳ありません、だろうが。ふざけんな、この野郎!」 二太郎の拳が上がったので、制して話を引き取った。 「待って。あんたには殴らせない。殴ってさよならで済ますわけにいかない。尚人が、どういう言い訳をするか聴いてから、私が殴る」 「ありがとう」また頭を下げると、尚人は少し上ずった声で語り出した。 「まず、最初に謝るべきだね。ごめん。僕はノンフィクションライターだと言うことを隠して、『Nの砦』に入り、ゼロ
あらすじ 男性にも女性にも性的関心が無いノンセクシャル怜。その中でも彼女は、恋愛感情も欠如した「アセクシャル」という希少な存在だ。ノンセクたちが集まったウェブサイト「Nの砦」で知り合った二太郎は、秘密を共有する親友。子ども好きの怜は、接触なしで家族をつくる同志を探している。二太郎は恋愛感情のあるノンセクだが、子どもは望んでいない。ある日、尚人というノンセクが「Nの砦」から怜にアプローチをして来た。二太郎を立会人に結婚話が進むが、すれ違いが生じる。尚人の職場を訪ねた怜は、彼の
第10話、アップしました。 バトンを受け継いでから、続きを書く。 毎回、必死で繋げています。 どんどん複雑化し、人物関係が入り組んで来たので、 今回の私の担当話は、これまでの流れを何度も読み返し、 辻褄合わせを頑張って、新展開をひねりだしました。 うう。考えるのに脳みそ疲れました。 ひとりで書くのと違って、絶対に先が見えない状態で 繋げていくわけですから、ものすごく刺激的です!! 大変だけど、勉強になる。 第一話はここ☟☟☟ 一話目担当だったので、 「
「ウケ狙いのつもりなら、い、ま、い、ち、だな」 二太郎が、カフェオレをスプーンでぐるぐるしながら、歌うように言った。 「真面目な要求だってば。どうせスルーされるだろうけど」 ブレンドのカップを置いて、私はため息をついてみせた。ここで待ち合わせる前に、ランジェリーショップの店員とやりとりした話。ゼロカップのブラジャーは、なぜ無いのでしょうか。理想の形はアイマスクです。あれに肩ひもをつけた感じのものを、是非商品化していただけないものか。と、主張して来たわけで。 「カップと胸の間
この話は、エドワード・ホッパー「Cape Cod Morning」(コッド岬の朝)という絵画に着想を得て書きました。著作権保護のため「Cape Cod Morning」は表示できません。是非リンク画像☟☟☟をご覧ください。((*_ _))ペコリ https://www.reproduction-gallery.com/oil-painting/1169335189/cape-cod-morning-1950-by-edward-hopper/ 「二〇三号室に越して参りま
この話は、エドワード・ホッパー「New York Movie」という絵に着想を得て書きました。著作権保護のため「New York Movie」は表示できません。是非リンク画像☟☟☟をご覧ください。((*_ _))ペコリ https://jahttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Newyork-movie-edward-hopper-1939.jpg.m.wikipedi
この話は、フェリックス・ヴァロットン「赤い服を着た後姿の女性のいる室内」という絵画に着想を得て書きました。著作権保護のため「赤い服を着た後姿の女性のいる室内」は表示できません。 是非リンク画像☟☟☟をご覧ください。((*_ _))ペコリ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E3%82%8D%E5%A7%BF%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%9C%8D%E3%81%AE%E5%A5%B3%E6%80
この話は、フェリックス・ヴァロットン「ボール」という絵画に着想を得て書いたものです。著作権保護のため「ボール」は表示できません。是非リンク画像☟☟☟をご覧ください。((*_ _))ペコリ B5%E7%94%BB/felix-vallotton-the-ball ………………………………………………………………………………………………………… 「女の子なのよ」 白いドレスのお腹を左手で擦りながら、ルイーズが言った。 「あら、もうわかったの? 何か月だっけ?」