楽々人生号、海とそれぞれの人

自由時間は楽しい。
車掌さんも
運転士さんも
自由時間を楽しんでいる。

泳げないと
思い込んでいた
車掌さんは
楽々人生号に乗って
少し自信がついたようだ。

最初から
海の中を
イメージで
泳ぎ始めた。
ぎこちなくても
自分が動かす手足で
海の中を
進んでいる感じに
満足して
もっともっとと
泳いでいった。

運転士さんは
車掌さんの様子をみて
大丈夫だな。と想うと
好きなほうへ
泳いでいった。

お客様は
どうされているかな?
海の中を歩いて
散歩されるかたも
お洋服のまま
泳ぐかたも
海の上を歩くかたも
波をあやつるお客様までいる。

近くの岸辺で
座って波を眺めているかた

海の中で寝ころんでいるかた

波に楽に座っているかたもいる。

どのお客様も
時間の過ぎゆくまま
海と過ごした。

楽々人生号に
時計は特に
用いない。

その人その人の
時間が流れている。

素敵な夢を見たように今を生きて行きたい。