20171024 診察日記
「北海道に行ったんですって?」
主治医は患者の顔を見るなり、
ナースからの前情報に食いついてきた。
「なんか、すごく元気そうに見える!」とも。
◎病名:
進行性乳がん(多発性骨転移・多発性肝転移)
◎治療歴:
1)ホルモン(TAM→LET→EXE)+ZOL
外科手術(右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清)
2)トモセラピー(骨転移放射線治療)
3)アフィニトール
4)ケモ
PTX&bev→CAP+ホルモン(ANA+LPR)
→VNR→PTX&bev(再)→ERV
※以上をゾメタと併用で
◎現在の治療:
ERV(Halaven)は骨髄抑制で治療中止。
現在休薬中。
◎おもな症状:
倦怠感、食欲不振、口内炎症、
手足ほてり&痺れ、睡眠障害など
この2週間、旅行に2回も行ったし
映画も観たし選挙も行った。
プライベートが派手めだったと思う。
1ヵ月くらい治療を休んだら、
骨髄抑制は改善するのがパターン化してきた。
検査結果のポイントとしては
1) 白血球が正常値になった。血小板も回復。
2) 肝臓の値はALPのみ、やや上昇。
→経過観察範囲内、引き続き様子見。
さて。どうするエリィ。
治療をするのかしないのか。
主治医は相変わらず、
しないほうを強めに勧めているけれども。
まあ、やりますよ。やりますとも。
今のカラダは、治療できる状態ですから。
それでは次のカードを発表します。
(ドラムロールを各自、脳内再生願います)
決定!
抗がん剤「ゲムシタビン(ジェムザール)」
ジェムザールさんは、単独使用。
1クール→2投1休。
◎可能性のある副作用例◎
骨髄抑制‥とくに血小板減少がみられるケースがある
発熱‥高熱が出る人がいる
間質性肺炎‥咳やら息苦しさやらあるかも
ほか、ケモでお馴染みなあれこれ。
もちろん、骨髄抑制大魔王エリィは
少量の投与からスタートする。
白血球の減少に関しては、
ほかのケモに比べ緩やからしい。
ただこれまでのオイラの実績を考えると、
そんな一般論は信用ならない。
もう少しカラダを休めて、第1回の投与は
11月6日に決定した。
これで時間を稼げれば、
新薬どうするの?やってみるの?という議題に
寄せてもらえる。
あんまり素晴らしいお薬とは
言えないらしいけどさ。
いまのところ、遠くはあまり見ないで
近くのことに専念しよう。
めまぐるしい気候に負けず、
オレなりの
ベストコンディションを維持するのみ。
何ラウンド目かわからないけど、
ゴングがまた鳴ったようだからさ。
再診料‥73点
医学管理‥10点
検査‥206点
投薬‥163点(ウルソ・グリチロン4週分)
合計→452点(4,520円)
※患者は3割負担