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20170710 診察日記

毎週だった通院が、2週に1回となったので患者の負担はずいぶんと軽くなった。病院へ行くと、その度にどこかの部署でミスがある。大きなものから小さなものまで、とても多くの「手違い」が発生している。ミスが多い組織というのは、ミスの対応が苦手なことが多いもので。ミスが起こった後の対応が不味すぎて、患者は治療以外のことで消耗しちゃう。

◎病名:進行性乳がん(多発性骨転移・多発性肝転移)
◎治療歴:ホルモン療法→外科手術(右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清)
→トモセラピー(骨)→アフィニトール →ケモセラピー 
※この間、骨治療でゾメタ継続
◎治療スケジュール:アバスチン+パクリタキセル【再】
‥3クール目2回目できるかどうか(骨髄抑制の関係で、2週おきの投与中)
◎おもな症状:骨髄抑制(免疫↓)、睡眠障害、倦怠感、皮膚炎症、メンタル↓

今日も、採血&採尿→ナース問診→診察→化学療法の流れが予定されていた。
どうかスムーズにいきますように。
そう願っていたのだけれど、今回は化学療法室でひと悶着‥‥
主治医の処方にミスがあり、それに気づいた患者が
ナースへ指摘するというできごとがあった。
するとナースがなぜか機嫌を損ね、
感情にまかせた横柄な対応を、それも執拗に続けた。

体調がいまひとつだったこともあり、患者もついつい
負の感情にひっぱられてしまった。
得意の「いーー!」が出て、乱暴なナースの言動に反応してしまう。

どんどんオレたちのやりとりが、ややこしくなっていく。化学療法室はがぜん、ざわついてきた。話せば話すほど状況が悪化しておるよ?

いけない、エリィ。

病院というところは、デパートじゃないんだから
ここで怒っても仕方がないんだよね。
たとえば、事の顛末を
流行りの(?)音声録音で記録したとしよう。
これで訴訟を起こしたら、患者は勝利を手にすることだろう。
ナースの態度は、かなりのハラスメントだったから。

でも人生は短い。その時間がもったいない。
こないだテレビでやっていた「アンガーマネジメント」で、
怒りをコントロールするほうが
よっぽど有意義な時間を過ごせるというものだ。
この人と一緒になって怒ったところで、
なんの解決にもなりはしない。
病院の体制を改善してやろうとか、
そんなことも今の患者にはできない相談だ。

まあ、オイラは聖人君子ではないので
このときのできごとは、会う人全員に言いふらしちゃいますけどね。

↓さて、この日の採血結果はこちら↓※1ヵ月前と比較

↓採尿結果も↓

相変わらず骨髄抑制がねぇ。
好中球の値はボーダーライン500を(かろうじて)超えていた。
この状態が続くとよくないし、要経過観察だが
今回はパクリタキセルを投与することに。
そして、そんな1分で済む診察の甲斐なく
肝心のパクリタキセル(抗がん剤)の処方が漏れていたというわけです。
アバスチンのみ処方されていた。
ということは。
さては先生、前々回の処方をコピペしたね‥

人間が過酷な労働条件で働いているのだから、ミスが起きることは不思議ではない。
そりゃ、ノーミスにこしたことはないのだけれど。
せめて、起こってしまったミスに
即、気づける仕組みをこしらえておけば、
こんな大ごとにはならずに済んだのに‥と、いつも心の中でぼやいている。

===診療明細===
再診料…73点
医学管理等‥10点
検査料‥790点(採血&採尿)
投薬料‥199点(ウルソデオキシコール、グリチロン酸、ミヤBM‥各4週分)
注射料‥22460点(パクリタキセル・アバスチン・吐気止など)
合計→23532点(235,320円) ※患者は3割負担/高額医療限度額内を負担