真ん中の座標は君

歩いてきた道に
たくさんの発見がある
それを
無意識のもう一人が
ちゃんと握ってる

悲しみや苦しみで
忙しい表の自分に
しつこいくらい優しく語りかけ
今に必要なこと
教えてくれている
でもそれは
はっきりした声でなく
夢の映像に編み込んだり
頭で流してくる音楽だったり
わかりにくいことが多い
でも
伝えてくれている

音も色もなく鳴っている
しじまの意図を
掬い上げ
いま此処にある喜びについて
何度でも感じなおして
今日の真価を知ることが大事だ

並べられたいくつもの選択肢
表と深層を混ぜ合わせた一人で
魂が嬉しげに揺れるほうを選ぶこと
それは簡単ではないけれど
幸せが
いま此処にあることを
感じられる時間に
ただしていくだけといことを
続けていきたい

これまでを無駄にはしないと
昨日までの自分と約束するような今日を

あの涙も
感動させてくれた誰かが
揺らしてくれた魂の音色も
全部
いまという瞬間へ帰るためにあった

上手くいかないことだらけの今日が
伝えていること
示唆しているもの
大丈夫
僕らは気づいている

もともとは自分であって
自分ならざるとされている無意識が
ちゃんとすべて
君をわかっている

愛してくれている

そして何を望むかを知っている

ふとあらわれる直感を
夢を
感情を

大切な手紙のように扱い
そのときは意味がすくいとれなくても
大切に受け取ろう

君が嬉しげに笑うことを
ただ望む

もう一人であり
もともとは一つの自分と

今日を端から端まで味わうつもりで

さあ、
物語の真ん中へ
端っこにいかないで

真ん中へ