『おかえりモネ』第47回 受信料でハラスメント研修をする朝ドラ
東京到着数時間後にはテレビ局にいるモネ。海でもない、山でもない世界がそこにあります。
ハラスメント研修を受信料で!
リハーサルで神野は原稿を書きたいと主張します。予報士が原稿を作るのかとモネが内野に聞くと、だいたいは朝岡が作っているそうです。内野は自分ならそのまま使う、神野さんはすごいと感心しています。神野マリアンナ莉子は強気です。
するとそこへチャラい沢渡がやってきて、神野にブルーが似合う、かわいいと絡み始めます。野坂はここで引きつった笑みを浮かべてこう突っ込みます。
「沢渡さん、ハラスメント研修って受けたことあります? 女性の笑顔はドン引きと表裏一体だって、いい加減気づいてください」
おっ? 本作はジェンダー面でばっちりですね。
これって、女性気象予報士の外面しか見ないおっさんハラスメント目線への厳しい批判ともいえる。案の定『おかえりモネ』がらみのニュースでも、便乗して女性気象予報士の容姿ランキングをしているゲスなメディアがありますからね。
そんな沢渡はハラスメント講習教材担当……ではなく、気象担当の記者です。災害の会見等に行く役目。
オーダー変更だ
そしてブリーフィングですり合わせをします。気象庁のデータをもとに、気象予報士がデータをすり合わせる。内田は風の予測に疑念があり、解析をすることになります。風の向きを見ていると、宮城が強くなりそうだと。これにはモネも興味津々です。
そして午後6時半、リハーサルです。神野がテキパキと読み、2分28秒におさまる。よいですね。モネはへえ〜と驚くばかり。神野もそうだったと振り返っています。そこからここまで莉子は登ってきたのですね。
そして6時50分、ナイトJ本番10分前! モネは指示棒を忘れてしまった神野に渡します。その手は緊張のためか震えているのです。
ここで赤い警告灯が光っています。災害? ではなくタナミ自動車関連のニュースが入り、オーダー変更です。気象予報は真っ先に圧縮されるさだめなのか、30秒になりました。メインキャスターが二枚の図を説明するだけとなってしまったのです。
神野の出番は消えました。
そして番組が終わり、自動販売機のある休憩スペースでモネは莉子を見かけます。笑顔が崩れ、神野はこうぼやきます。
「あー、やってらんない!」
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