小檜山青 Sei KOBIYAMA

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『らんまん』第129回 植物図鑑を、あなたへ

万太郎と寿恵子は、理学博士を拝命した式典から帰宅しました。 お母ちゃんを支えてくれんか 家には一家がど揃っています。万太郎はめでたいどころか暗い顔で、寿恵子のことについて切り出します。  寿恵子は病気です。この時点では原因不明、治療法なしとのこと。みんなでお母ちゃんを支えてくれんかと頼む万太郎。当たり前だと返す一同。万太郎はこれを受けて、なんとしても完成させねばならないと決意を新たにします。 皆の助けを借りて図鑑を作る 万太郎は膨大な植物画を一人で完成させることはできず

    • 『らんまん』第129回 この時代に生まれたからこそ

       万太郎に理学博士になれないかと持ちかける波多野です。 槙野万太郎、きみは理学博士になるべきだ なんでも学位令が変わり、大学や大学院卒でなくとも本人の実績、論文、学識が認められれば博士になれるとか。帝国大での審査を通ればよいとのこと。徳永名誉教授と波多野の推薦さえあれば通る。そこまで手応えがあってこそ、波多野は持ちかけてきたのです。慎重な彼らしい手回しといえる。あとは万太郎の意思ひとつだと。  万太郎は思っても見なかったことに呆然としてしまう。そして断ろうとする。これが彼

      • 『らんまん』第128回 お父ちゃんには振り回されてばかり

         次の世代に残すため――紀子は、槙野万太郎の標本整理をすると千鶴に告げます。紀子は万太郎の日記を千鶴から渡され、こう挨拶します。 「槙野博士、初めまして」 親子丼のお出汁は、お母ちゃんの味 紀子は丁寧に、標本の分類を始めます。そんな紀子に、千鶴は親子丼を出します。これが実においしそう。紀子も喜んで食べています。これでも簡単なものだと千鶴は謙遜し、それに紀子はお昼を出してもらうだけでありがたいと返します。育児をしていた女性ならではの語り合いです。紀子は結婚指輪をしており、既

        • 『らんまん』第126回 この標本を、思いを未来へ

           寿恵子は、万太郎とその標本を守るため、広大な土地を購入していました。  二人でその土地を歩みながら、どんな植物を植えるか語り合う二人。草花の名前を口に出すと、その植物と縁がある人の顔と思い出が浮かんできます。  最終週に入り、今まで見てきたドラマの内容が思い出のようにわきあがってきます。これがドラマを見る楽しみだと思えます。二人で駆け抜けてきたからこそできた。そう感無量の思いを語る寿恵子です。二人は冒険の日々を生きてきました。 昭和33年、夏 そしてときは流れ、昭和33年

        『らんまん』第129回 植物図鑑を、あなたへ

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          展覧会「アメイジング・チャイナ」

          「江湖人プラン」に参加すると最後まで読めます

          展覧会「アメイジング・チャイナ」松岡美術館で - 所蔵品から明清時代の陶磁器や絵画、翡翠などを展示 https://www.fashion-press.net/news/106978  これもいきたいですねえ。  2023年10月24日(火)から2024年2月11日(日・祝)とのこと。

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          食フェス3.0 聖地deガチ中華フェスin池袋

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          ガチ中華のブームをリードしてきた「東京ディープチャイナ」発の大規模な食フェス『食フェス3.0 聖地deガチ中華フェスin池袋』開催! https://www.atpress.ne.jp/news/362688  これいけたら行きたい!

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          『水都百景録』を楽しもう「特殊住民同士の会話」

           『水都百景録』ではアップデートにより、特定の人物同士を同じ街に居住させると、会話が生じるようになっています。 特殊住民同士の会話とは? 私が確認したところでは…… ・文徴明と呉黎 ・徐霞客と沈万千 ・湯顕祖と麗娘 ・阮籍と嵆康 ・武則天とその部下 ・朱元璋とその部下 ・文漢儒と高舞 ・端木偃と楽聞 ・利瑪竇と徐光啓 ・鄭和とはな  あたりがありました。このコンビはないのかということもあり。ただまだ同じ街にいないこともあり、検証が必要です。まだまだいるはず。 どうして

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          杉田水脈氏のアイヌ差別

          杉田水脈議員「アイヌ民族衣装のコスプレおばさん」などの投稿、人権侵犯と認定 : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230920-OYT1T50186/  やっとなのか。ようやくなのか。差別、人権侵犯と認定されました。  アイヌ差別は明確な人権侵犯だと認定されたからには、もっともっと色々なことに気をつけて欲しいという思いも色々とわきあがってきます。 アイヌ差別と認め、変えていくこと アイヌ差別への認定がもっと厳し

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          『らんまん』第125回 大事業はまだだ終わらない

           関東大震災から一ヶ月後。渋谷は一変していました。 渋谷は発展してゆく 市内から市外へ人が押し寄せてきた渋谷。相島が寿恵子に対し、われわれの勝利だと語りかけてきます。こんなことになる前から目をつけてきた渋谷。御一新前の江戸が消えてなくなり、世界的な都市に変わると相島はうれしそうに語ります。  このドラマで描いてきた江戸の風情を思い出すと、なんで邪悪なことを言っているのかと思ってしまいます。しかし、これが当時の考え方かもしれない。ともかく徳川時代のものを破壊し尽くしてこそ文明

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          『らんまん』第124回 関東大震災のあと

           関東大震災に襲われ、渋谷へ逃げる万太郎一家です。 皆、無事か? このドラマはナレーションの使い方がうまい。当時の映像を使いつつ、落ち着いたナレーションを重ねると説明としてうまくまとまります。尺が短い朝ドラならばこうでないと。大河ドラマよりも大震災描写がしっかりしています。VFXを駆使すればいいわけでもない。技術でなくて志の問題でしょうね。  渋谷は震災そのものも、火災も、被害が少ない。実際の牧野富太郎は、渋谷あたりにいて揺れを楽しんでいたとか。ドラマの万太郎一行は、荒谷

          『らんまん』第124回 関東大震災のあと

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          『らんまん』第123回 関東大震災

           無邪気に植物採取をしていた植物学者、槙野万太郎。明治が終わり、大正も過ぎてゆきます。 ときは流れて大正12年 時間はとび、大正12年(1923年)9月1日。千歳と虎鉄の間に生まれた虎太郎が出てきます。十年以上一気に時間経過しました。来週が最終週です。想定内の時間経過でしょう。  長屋の景色も変わり電信柱があります。けれども街の子どもたちはまだ着物姿でさして変わらないようにも見える。けれども槙野夫妻の孫である虎太郎は学帽に学生服で、時代の変化がみてとれます。坊ちゃん刈りなの

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          『らんまん』第122回 さようなら、植物学教室

           万太郎は決意を胸に、徳永の研究室へ向かいます。 いままでお世話になりました  万太郎は紀州熊野神社のフローラをあつかう雑誌を徳永に示します。国家による合祀令により失われる植物です。徳永は大学の立場を示し、南方熊楠収監を伝えます。  しかし万太郎は、はっきりと南方ではなく自分の意思だと言い切る。もっと彼が若ければ会いに行ったかもしれないけれども、今は彼に大学の身分があるから会わなかったと。徳永はそれでももう庇えないといい、今学期限りだという。万太郎は先んじて、お世話になった

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          『らんまん』第121回 この国を愛せというけれど

           いよいよ終わりも近づいてきました。万太郎が鎮守の森でツチトリモチを見つけ、はしゃいでいます。森の中を歩く万太郎の無邪気な姿は、幻想的で忘れ難いものがあります。この姿こそ彼の象徴でした。  しかし、今の彼は悩んでいます。まるで森の植物の代弁者であるかのように、姿だけでも残そうとするかのように図鑑の執筆を続けているのです。 ツチトリモチか、大学か? 万太郎は寿恵子に、話があると告げます。彼はツチトリモチを発表するには、大学の身分と関わると言います。このツチトリモチのために大学

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          『水都百景録』を楽しもう「鏢局」

           鏢局(ひょうきょく)とは何か? 鏢局って? 荷物を輸送する。こと商品を輸送する際、途中で武装強盗やら何やらに襲われたら大変! 目的地へ届けるため、護送を担うプロの集団です。 経済が大発展した明代以降に登場 鏢局というと、武侠ものではおなじみの存在です。しかしちょっと考えてみてください。時代がくだってからでないと出てこない。  じゃあいつから? 明代からみられるようになります。文徴明たちが生きているころ、ぼちぼち出てきた商売です。宋代舞台の作品なんかでは出てきません。  

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          実写映画版『ゴールデンカムイ』をどう思うか?

           これはアシㇼパ役がアイヌ出ない時点で、見なくていいかと思いました。 キャスティングの多様性を考えてみるとマジョリティ>マイノリティ  こういう数の構成がある。マジョリティがマイノリティの役を奪うことは避けるべきだとされます。さんざんそういうことが行われきて、その是正という意味合いもある。  イギリスの場合、スコットランド王は極力スコットランド人が演じるとか。ケルト系とされるアーサー王はウェールズ人が演じるとか。そう細かく合わせる工夫がみられます。  おもしろいのがスコッ

          実写映画版『ゴールデンカムイ』をどう思うか?

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          『らんまん』第120回 強く、優しい。だから愛した

           早川逸馬が引き合わせてきた相手は、資産家の永守徹でした。彼は万太郎の図鑑を出版し、標本を保管し、そのために博物館をも作ると言い出します。あまりのことに呆気に取られる万太郎です。 ノブリス・オブリージュを体現する青年資産家 ここでの永守徹の唐突な提案は、時代背景や精神性をふまえないと難しいかもしれない。彼はちょっとこの年代にしては古風ともいえます。  万太郎世代は、西洋に追いつけ追い越せ、背中を見ている状態でした。だから何がなんでも国を上向きにする気概があった。その一方でそ

          『らんまん』第120回 強く、優しい。だから愛した

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          『らんまん』第119回 自由民権運動家のなれのはて

           南方熊楠の手紙は、植物学研究室にも届いていました。 南方熊楠には関わるな    徳永は万太郎に対し、南方熊楠には関わるなと念押ししています。合祀ついでに鎮守の森が切られることが見逃せないのだとか。そうした国家に逆らうことはするなと釘を刺してきます。それよりも徳永は満洲採取に前のめりです。  満洲の気候にあう農業を見出す。そんな成果があげられれば、軍部や政府は喜ぶ。ありとあらゆる学問が国への寄与をより強く求められる時代です。  そんな徳永にとって、南方は海外留学経験はあると

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          『らんまん』第118回 破竹の花が咲く歳は

           万太郎は南方熊楠の出現に刺激を感じています。南方の論文を読むところへ、寿恵子が入ってきます。 恒星のかがやき いつも植物がらみで話してきた万太郎が、南方熊楠のことを「恒星」と呼びます。それはなぜかというと、南方の天文学論文を読んでいたから。自ら輝く恒星こそ、万太郎の目指すところ。そういう自分で考える人が増えれば図鑑も読んでもらえると展望を語ります。強引に自説に結びつけるところは変わりません。  星といえば、渋谷も星が見えると寿恵子。渋谷は田舎だけど、きっと値打ちが出ると思

          『らんまん』第118回 破竹の花が咲く歳は

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