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『水都百景録』を楽しもう!

『水都百景録』の攻略というか考察など。
『水都百景録』をまったりと楽しむポイントや歴史トリビアなど。
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記事一覧

『水都百景録』を楽しもう 江南名物といえば筍料理

 徽州府でニョキニョキ生えてきて、徽州商もこよなく愛する筍料理。筍は日本でもおなじみ食材…

『水都百景録』を楽しもう 洛陽の紙価貴し

 『水都百景録』にも登場する左思は、「洛陽の紙価を高める」という言葉の由来でもあります。…

『水都百景録』を楽しもう 晴明節

 中国では4月4日から晴明節です。『水都百景録』で幽霊がふわふわ漂っているのは、このときあ…

『水都百景録』を楽しもう 禅僧に学ぶ日本の武士

 戦国武将の指導にあたる人々は、禅僧が多いものです。日本史好きならそういうものだと受け流…

『水都百景録』を楽しもう 宋代の頭にあるアンテナ

 宋代の官僚の帽子には、アンテナみたいな棒が突き出ています。コロナ禍ではソーシャルディス…

『水都百景録』を楽しもう 宋代から大河ドラマに周明がきた!

 『光る君へ』には、宋人である朱仁聡と周明が出てきます。 周明を描く上で参考になる人物 …

『水都百景録』を楽しもう 国際女性デー

 小紅書公式では、国際女性デーキャンペーン投稿がありました。 巾幗風姿、名を千年に留む このフレーズが使われています。女性英雄の姿は、その名を千年に残す。力強い言葉です。 馬蓬瀛(ばほうえい)  洪武年間、天文学に通じ、史書に名を残す才女です。中国史で天文学に名を残す五名のうち一名。南京生まれです。 謝道韞(しゃどううん)  雪を羽にたとえた「詠雪の才」という言葉は日本にも残りました。活発な才知と毒舌がとても素晴らしい文才の持ち主です。乱世をたくましく生きました。

『水都百景録』を楽しもう 森鴎外『魚玄機』

 青空文庫収録。オンラインで読めます。 晩唐女流詩人の悲劇 魚玄機(844−871)は晩唐の女…

『水都百景録』を楽しもう「『光る君へ』は中国史好きにもおすすめ」

 2024年大河ドラマ『光る君へ』は、『水都百景録』の知府さまにのおすすめできます。 美しき…

『水都百景録』を楽しもう「もっと知られていていい馮夢龍」

夢は世界史の教科書に馮夢龍の名が載ることー 東大随一の蔵書家・大木康教授インタビュー - 東…

『水都百景録』を楽しもう「過年好! 2024」

 春節=旧正月です。  『水都百景録』では女媧石などのプレゼントがありましたね。   日…

『水都百景録』を楽しもう「日本人と江南」

和服は呉服という別名があるように、日本と江南は縁が深いのです! 日本人のルーツは? 2023…

佐藤信弥『古代中国王朝史の誕生』

 『水都百景録』ユーザにもおすすめの本です。 正直、世界観としては古い、と明代舞台からす…

『水都百景録』岡本隆司著『物語 江南の歴史』は必読

 『水都百景録』ユーザにおすすめの中公新書が出ました。 カタイに対するマンジ 『水都百景録』というタイトルに不満があるわけではありませんが、『江南百景図』からこう訳すことで抜けた要素はあります。  それは「江南」という地域のもと。マルコ・ポーロの『東方見聞録』以来の名称に「カタイ」と「マンジ」があります。ざっと華北と江南の分類と見てよいでしょう。  『江南百景図』というタイトルには、こうした「マンジ」の風景を描くという含意があると思えます。明を立てた朱元璋は、応天府(南京)