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現代イランの絵本に触れる

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東京都板橋区成増駅にある「Cafe & Gallery Patina」で開かれた、「アリババと40人の盗賊」原画展の様子を紹介しています。普段なかなかお目にかかることのないイラン…
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#愛甲恵子

絵本でイランの今に触れる~「2ひきのジャッカル」1000年以上前に生まれたおはなし

絵本でイランの今に触れる~「2ひきのジャッカル」1000年以上前に生まれたおはなし

これは、1000年以上むかしに作られた話である。
西暦8世紀なかばに生まれた物語集「カリーラとディムナ」におさめられている「ライオンと牛」という話をベースに書き上げられたそうだ。

8世紀というと、日本は奈良時代。聖武天皇が大仏を作り、国内初の法令文章「大宝律令」が完成した頃。中国は唐と呼ばれ、かの有名な楊貴妃がやりたい放題やっていた。

西アジアではイスラムが勢力を拡大し、ヨーロッパではフランク

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絵本でイランの今に触れる~3. ペルシャ語翻訳家「愛甲恵子」さん~

絵本でイランの今に触れる~3. ペルシャ語翻訳家「愛甲恵子」さん~

どんなマイナーな言語にも、翻訳家がいらっしゃる。イランで話す言語はペルシャ語。そのペルシャ語を専門に絵本の翻訳をされているのが「愛甲恵子(あいこう けいこ)」さんだ。

愛甲さんとの面識など全くない僕であったが、一緒に行った友人のずば抜けたコミュニケーション能力のおかげで、愛甲さんと直接お話することができた。

待ち合わせ時間にカフェに辿り着くと、友人が知らない人と話し込んでいる。ショートカットに

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