秀吉。勝家2

 この広間では狭いため藤吉郎、勝家、信長、家臣たちは武道場へ移動した。

 一斉の移動で関係のない兵たちも興味を惹かれ武道場へと集まった。

 2人は木刀を構え、向かい合う。

 小柄な藤吉郎と並ぶと勝家の体格の良さが際立つ。

「殿、これではあの藤吉郎が可哀想ではありませんか?」

「大丈夫だ。まあみておけ」

 藤吉郎への同情も聞こえ始めていた。

 勇将と名高い勝家の戦いを見ようと多くの人が集まっている中家臣の1人が試合開始の合図を出した。

 
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