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未経験者がITへ転職をする前に考えるべきこと③

Takahiroです。

私は副業でITスクールの講師をしているのですが、最近IT未経験者がIT業界へチャレンジする事が多いと感じてきました。ITの世界は自由度が高いため、皆さん夢や希望を抱いて勉強を始めているように見えます。

IT未経験者がIT業界へ転職する前に、考えるべきことをシリーズで解説していきます。

前回のnoteはこちら

前回に引き続き、ITへ転職する未経験者が事前に考える事を説明します。
今回のお題は、企業の選び方についてです。

企業をどう選ぶか

昔から大手企業は安定しているので、選ぶなら大手企業と言われています。
これは確かにその通りで、大手は社員が多く企業体力があるので簡単には潰れませんし、上場しているのであればコンプライアンスがしっかりしているので、ハラスメント教育も盛んです。

逆にベンチャーは少人数や立ち上げて間もないので業界へのネームバリューが無いので、仕事が少なかったり一部のスーパーマンに依存した経営方針なので、会社にトラブルがあれば吹き飛んでしまう事もあるでしょう。

上記の通り大手の方が圧倒的に安定はしていますが、安定性以外の面ではどうでしょうか?
転職先を選定する他の条件としては、待遇・経験・勉強などが挙げられます。

待遇はその通りで、給与やボーナス、役職、各種保険や財形貯蓄関連です。
経験は入社して経験出来る内容ですね。機器や業界、イベント、人脈など。
勉強は資格や研修へのバックアップがどれくらいあるのかという事です。

では、大手とベンチャーで待遇・経験・勉強を比べてみましょう。
あ、ちなみに、大手の定義は、1000人以上を雇っている企業との事。
以下ソース。企業規模参照

待遇

大手とベンチャーの給与を比較する場合、未経験の中途採用者の給与については情報が無いものの、大卒初任給については情報があったのでそれで比較をします。
端的に言うと、ベンチャーは25~29万程度、大手は21万程度との事で、ベンチャーの方が4~8万高いようです。
以下ソース

ただ、この情報で気を付けなければいけないのは、ボーナスや退職金、企業年金や確定拠出年金などの給与以外の待遇は一切考えていない内容なので、とりあえず毎月の手取りはベンチャーの方が高いというだけです。
こう書くと分かる通り、大手企業には給与以外に様々な待遇が用意されている事が多く、反面ベンチャーは給与以外が薄い傾向にあります。
なので、給与額だけで全てを判断するのではなく、その他にどのような待遇が用意されているのかを見て、総合的にどこが得なのかを考える必要があります。
ちなみに、いくら給与が良くても社会保険完備していない会社だったら、速攻でお断りしてください。言わずもがなですが。。。
以上の内容から、大手に軍配が上がると考えられます。
ただし、ベンチャーは実力さえあれば昇進が速かったり、給料アップ幅が多かったり、社長の一存で特別ボーナスなど、割と夢はあります。実力さえあれば。

経験

経験については、大手もベンチャーも機会はあります。
ただし、ここで気を付けなければいけないのは、SESで人の切り売りしか特徴の無い技術者派遣ばかりしている低レベルベンチャーには要注意です。
ITデビューしたてで素晴らしい経験を積むためには、ベンチャー社内にスーパーマンが居てその人と一緒に仕事したり、大手なので色々な案件に関与できるかのどちらかになるでしょう。
そのため、前述の低レベルベンチャーだと、頭数が欲しいだけの安い現場に駆り出され、積めたんだか積められなかったんだか分からない微妙な経験しか得られないでしょう。

となると、低レベルベンチャーを避ければ良いという結論になります。
どうやって避ければ良いんでしょうか・・・それは、別の記事で紹介したいと思いますので、、、だって、良いネタなんですもの。。。

という事で、低レベルベンチャーにさえ気を付ければ、経験については大手でもベンチャーでも積めることが分かりました。
ただ、経験内容については違いがあり、大手側は一次受け案件がメインになるので、プロジェクト管理や予算管理、様々な業界経験について身につく傾向にあります。
ベンチャーは技術的な経験を積むことが出来、実力があるならば直ぐに昇進して部下を持てたりと、技術やチームマネジメントについて身につく傾向にあるでしょう。

勉強

勉強については、資格やセミナーへどの程度バックアップしてくれるかで判断できます。
大手もベンチャーもどちらも勉強のバックアップはしてくれますが、大手が有利だと考えられます。
理由としては、圧倒的な教育への予算です。予算は部署の人数に対していくらかけるかという計算の仕方をする企業が多いので、単純に人数が多い大企業の方が1つの部署に対しての予算が多くなります。
予算が多くなると、色々な資格やセミナーにチャレンジできます。
また、人というのはサボりがちなので、前向きに資格に取り組む人の方が少ないため、多い予算に対してきちんと使い切る人は少ないです。
となると、自分にやる気があるならば、少々お高い研修やセミナーにチャレンジさせてくれるのです。
もちろん、ベンチャーも教育に予算をかけてくれる企業がありますので、面接の段階でヒアリングはして損は無いです。教育面を質問するのは、やる気があるアピールできますからね。

総評


さて、安定性・待遇・経験・勉強の4視点で、大手とベンチャーを比較してみました。

大手は安定して待遇も厚く、技術よりも管理系の経験を積めてやる気があれば資格やセミナーにチャレンジし易いと考えられます。
このことから、大手に入るべき人は腰を据えて勉強を軸とした自己成長を達成したい人が当てはまりそうです。

ベンチャーは安定性と全体的な待遇は薄いですが給与は高く、主に技術系の経験を積め、実力があれば短期間で上り詰められると考えられます。
このことから、ベンチャーに入るべき人は自分に自信があったり、地頭が良く要領の良い人が当てはまりそうです。

さて、大手とベンチャーを比較してみてどうでしたでしょうか。
自分のスタンスや企業としての質をもとに、自分にあった企業規模を選べるようになるとベストでしょう。

ただ、未経験者は正直大手やベンチャーと企業を選ぶ事が難しいです。
しかし、選ぶ立場になる簡単な方法があり、その1つは転職前に何かITの資格を取ることです。
事前に取ることで、やる気や準備状況をアピールする事ができ、未経験でも基礎的な知識を有していると評価されるでしょう。
なので、事前の資格勉強というのも視野に入れて準備をしましょう!

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