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君と歩く

日中の風がだんだんと体がうだるような暑さを纏い、夜の風がほんの少しだけひんやりと心地よく感じる季節になった。2人で歩きながら眺める景色はあと2ヶ月程もすれば2周目に突入する。四季や天候、こころの状況が変わっても歩くときの手元は君に包まれたまま変わらない。たまに私はいつまでこうして君と歩けるのかなと想う。

手を繋ぐ行為は独占欲の現れとなんとも強い言葉で言われている。愛情がとても強い・パートナーを守りたい気持ちが前面に出ると手を繋ぐと考えられている。人によっては仲良しアピールをしたいという可愛らしい理由もあるかもしれない。私の場合はきっとどこにも行かないでほしいという不安な感情を君に持たせているからだと思う。私だけではなく、君の抱えるトラウマが重なることで不安に思えることが少なからずあるのかもしれないと思考を巡らせる。もしかしたら手を繋いでいられる間は近くにいる安心感を与えてあげることができているのかもしれない。ほんの一瞬だとしてもその間だけは誰にも邪魔されることなく幸せな気持ちでいてほしいと願う。

夜空に散りばめられた星や、かくれんぼ上手なお月さまを探しながら君と歩くのは私のお気に入りだ。君に包まれた手元に想いを馳せながら何度でもたくさんの綺麗なものを見つけて、共有して、いつまでも君と歩けますように。

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