ACL(前十字靭帯)と認知機能
ACL再建からの競技復帰には膝関節伸展筋力やKTPなどの動揺性の計量、Hop testの健患差が用いられてきました
そういった「ある程度の目安」がある中で再断裂のケースは後を絶ちません
上記の検査が意味を持たないわけではなく、スポーツ復帰に対して単純に必要十分ではない可能性があります
そこを埋める一端であるかもしれない"認知機能"についての個人的な考察を↓
その人がもつ認知能力と運動時の力学的な関係は以前から注目されており、傷害との関連についての研究はいくつかみられ、
脳振盪と運動時の力学的な関係も報告されています
またACL損傷した選手と健常な選手の脳機能差に関するリサーチも興味深い
このような観点からみても、ACL再建からの復帰過程において認知機能や脳機能に対する働きかけが重要ではないでしょうか
アプローチとしては簡単なワークからリアクションを入れておくのは一つだと思います。
リハビリの初期は動作を安全に実行することが目的になりますが、段階的に認知行動のなかにその動作が組み込まれる環境を設定する。
そのようなアプローチが必要になると思います。