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麻雀百人一首 あとがき

おわった。

百人一首なのか、短歌なのかカルタなのかよくわからなかったが、とりあえず「ん」まで無事終えた。

ひとしきりの達成感あり。
ばんざーい。\( 'ω')/
ずっと読んでくれた人、今から読んでくれた人、みなさんどうもありがとう。


■あとがき

『麻雀の教え方について。』

麻雀を始めたのは、中学3年生からである。
(約30年ほど前)※年齢がばれるw

当時自分の周りの友達はほとんどルールも知らなかったので、まぁ私が普及活動をした、、と言ったら大げさだが、結構な人数に教えて回った記憶がある。

もちろん、私自身も覚えたてなので必死だった。
人にモノを教える側が間違っていては絶対にならない。

なので初級のルールブックから中級の本まで結構な数を読んだ。本ごとに書いてあることが微妙に違うのでよく迷った、と同時に色々な教え方の勉強にはなった。
実際に見たのだが「鳴き平和」なんて役が普通に載っていた本もあったのだ。どないやねん(笑)


今でも麻雀初心者や、未経験者に教えることがたまにあり、そんな中どのように教えるのが一番ハマってもらえるかを試行錯誤している。
ある程度のセオリーは決まっているのだが。

未経験者へのよくある教え方だと、まず「ドンジャラのハイレベル版」だという話と、形は3セット(暗刻か順子)と頭2個を揃えたらいいんだよと。

そして、「役」については、トランプのポーカーを例えに出しつつ、難しい手役、きれいな手役ほど点が高いのだよと。

・・・まあこんな感じが、よくある教え方だろう。


だがしかし果たしてこんな形式的な教え方だけでいいのかなと、長年考えていた。

分かりやすい例え(トランプやドンジャラ等)を出しながら、徐々に理解してもらう。。。
うむ、確かに理にはかなっている。遊び方だけ覚えてもらうならそんな感じでいいだろう。


しかし・・・


「麻雀は何のためにするの??」


と改めて考えた時、ほかのゲームと違って麻雀はベクトルが結構バラける。


■オーソドックスにギャンブル

■頭の体操(ボケ防止にも良いとされている)

■人脈づくり

■Mリーガーなど、競技プロを目指す

■サラリーマンのたしなみ?(笑)

等・・・・


トランプは結構ギャンブル色が濃いし、ドンジャラはお子様の遊びと言うイメージだ。
麻雀よりトランプのほうが、お金を賭けるシーンが多いんじゃないか?
バカラやポーカーなんてエグイ金額が一瞬で動く。

しかし麻雀はどうだ、一つ一つのベクトルがバラバラな上、内容が濃い。
高レートもあれば、賭けない健康麻雀でも成立する。人脈作り目的の社会人・学生サークルなんかもある。
仕事にしている人もいる。(表も裏もw)
もちろんお菓子などを賭けてのお遊び家庭麻雀などもある。

老若男女が同じ卓に集まり、様々な形、状況でコミュニケーションをとれる万能ゲームといってもよいだろう。


ここで、ふと私は「釣りバカ日誌」を思い出した。

平社員の浜ちゃんと、会社社長のスーさんが「釣り」という共通の趣味で出逢い、友達のように遊ぶ、縦社会の壁を壊すストーリー。

これは麻雀にもすごく当てはまるのではないかと。

フリー雀荘に行くと、素性も知らない人と卓を囲む。そうすると、経営者とか大手企業の役員とか現役引退した会長とかが趣味で、しかも点5の卓で打っていることがたまにある。

もちろんお金なんていっぱい持っているだろうに。

話を聞くと、別にお金が欲しいのではないのだと言う。そりゃそうだ。

要は、仕事でいつも同じ人たちと顔を合わせていても、つまらないとのこと。セレブご用達の高レート麻雀の誘いもあるが、基本メンバーが同じだから飽きるらしい。

ところが街の雀荘にくれば、様々な年齢、職業の人、学生たちと話すことができ、またそこから刺激を受けて、新しい発見や新しいビジネスのヒントに繫がることもあるいう。

麻雀は人それぞれ想いが違うのだ。

「麻雀」という共通の媒体で、なんの差別もなく人々の繋がりが生まれている。

なんてすばらしいのだ。(/・ω・)/


・・・で、話が少しそれてしまったが、、、

このあとがきのテーマは、どうやって麻雀の魅力を伝えるかということである。

私が考えている、というか最近実践しているのは、役だ点数だルールだと教える前に、

麻雀を覚える事によって、

人生でどんな得なことがあるか。


ということを話すようにしている。


それはここでは全部書かない、と言うか書けない。
教えられる側の人生観や経験値で、伝え方が微妙に変わるからだ。


一つだけ簡単な例を・・・


たとえば、ビジネスの面で実績を上げている人間が麻雀を覚えたいと言ってきたとする。

その人間に、

「麻雀って、フリー雀荘に行くと、普段は会えないような社長とかと卓を囲むこともあるんだよ!」

と言う内容を言ったところで何も響かないのはわかるだろう。
なぜならその人間は、普段会えないような社長と既に会ってビジネスをしているからだ。


そういう場合は、こう変化する。

「麻雀を覚えると、取引先の社長も実は麻雀好きだったなんてことがあって、それでより仲良くなってビジネスの幅が広がることもあるんだよ!」

これだと響くのではないだろうか。


実際私も、「麻雀ができる」と言っただけで仕事を発注頂いたり、新しく顧客を紹介してもらった事が何度もある。そして卓も囲んだりもした。


もちろんフリー雀荘で打つことだけがすべてではなく、コミュニケーション能力の向上に役立ったり、所作などで人を見る目を養えたりと、麻雀には人間性を高める要素が盛りだくさんだ。

とまぁ、こんな感じでまず「麻雀を身に付ける事の意義」を各人の立場に合わせて語るようにしている。

そうして麻雀に対し興味を持っていただいたなら、実戦的なルールなどの説明をしていく。そうして最初に興味を沸かせ、聞く耳を向けてもらっている方が、吸収も早いだろうし、上達が早いと教える側としても楽しい。


逆に、その前置きが刺さらない人には何も教えない。まぁ、麻雀本でも読んで独学で覚えてくださいなと距離を置く。

なぜなら、そういう「麻雀に対する思いが弱い人物」は、自分にとっても後の好敵手にならないし、フリー雀荘でお金が儲かったか損したか程度の雀士にしか育たないだろう。

。。と勝手に思っている (偏見か?笑)


物事なんでもそうだが、新しいことを始めるにあたって、まずは本質的な所に興味を持ってもらわねば、いずれどこかで覚えることに疲れてしまったり、飽きて退屈な講義を聞いているといった状態になりかねない。

そうなってしまうと、お互いに時間の無駄でしかない。(;´Д`)

有限なるこの人生において、麻雀に関わるときは全力で向き合いたいので、教わる側にも楽しく真剣に学んでほしいと考えている。(大げさかな!?)

これまで色々と訳の分からん歌を詠んできたが、私の願いとしては、

たくさんの人が、
それぞれの人生観で麻雀に興味を持ち、
それぞれオリジナルの強さや技で成長し
「個性的な雀士」が増えてほしいということだ。


そうなれば私はとても嬉しいし、またそういう人たちと戦う楽しみも増える。そして「麻雀」が存在するこの世に自分が生まれた喜びも感じることができるのだぁ!!
(大げさすぎるかな!?)


最後に。

麻雀は 良きも悪しきも おのれの業

万物ゆえに いとあはれなり



麻雀百人一首

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