小衣寺りふゆ

ウクレレの勉強中。突如家族のこととウクレレのことを描きたくなり投稿しました。お読みいた…

小衣寺りふゆ

ウクレレの勉強中。突如家族のこととウクレレのことを描きたくなり投稿しました。お読みいただけると嬉しいです。

最近の記事

37度の壁、あるいはハメハメハ大王の家の子になりたい

「南の島のハメハメハ大王」がNHKの「みんなのうた」で流れ始めたのは1976年で、当時私は小学5年生だった。 歌は当時大人気のイラストレーターで女優の水森亜土さんと「青春時代」でお馴染みのトップギャランで、たしか黒い黒板の上に、麻ひもで踊っている人物を表す実写アニメーションだった。今思うとチェコアニメーションのティールロヴァーなどと同じ時代かもしれない。 その頃私は扁桃腺が弱く、しょっちゅう喉を腫らしていた。 朝、布団の中で脇に挟んだ体温計をそっと見る。 …36.5度

    • 清志郎さんという神

      軽々しくこういう言葉を発するのはよくないかもしれないが、忌野清志郎(以下すべて敬称略)は私にとって神だ。 1982年、田舎の中学生の私はTVを見て「何だこの人は」と思った。 坂本龍一とのユニットで「い・け・な・いルージュマジック」を歌う彼は、独特の声で派手なメイクと原色の衣装、髪は立ち、歌いながら垂直にジャンプする。坂本龍一と濃厚なキスを繰り返す。放送禁止用語を叫び、口内で噛んでいるガムをTVカメラに向かって吐く。 歌詞の内容も攻撃的で乱暴な表現とびっくりするほど純朴

      • お座敷小唄とスティールギター

        私の小学生時代の1970年代は父がテレビのチャンネル権を握っていた。 ということは歌番組を見る際には必然的に懐メロ番組が多くなる。 番組内では「和田弘とマヒナスターズ」の「お座敷小唄」がしばしばかかっていた。 「ぼわぁーん」という効果音から始まるその歌は、演歌や情念のこもった曲が流れる中では珍しく底抜けに明るくて好きだった。 たいてい松尾和子さんなどの美しい女性歌手とのデュエットだ。 小学生が歌うのは少しはばかられる感じの歌詞なので、空気を読んで両親の前で歌うことはなか

        • 「口笛とウクレレ」

          2000年の初冬、会社から帰ってきて部屋の電気をつけ、FMラジオを付けた。 口笛のメロディが流れてきた。オールナイトニッポンのオープニング曲だ。 バックで演奏している音色はギターより音階が高く、どうやらウクレレみたいだ。曲の終わりにラジオのDJの声で「『BITTERSWEET SAMBA』関口和之 featuring 竹中直人でした」とナレーションがあった。 えぇー。 ウクレレってハワイアンのイメージが強かったけど、こういう感じで聴くのも味があるなあ。 2000年は父が

        37度の壁、あるいはハメハメハ大王の家の子になりたい

          昭和のウクレレ

          昭和41年生まれの私の最初のウクレレの記憶は、加山雄三さんの「お嫁においで」だった。 私の世代ではリアルタイムで聞いたのではなくて、よく「おじさんがウクレレを弾きながら歌う歌」というイメージだ。 だが、実際にテレビの懐メロ番組などで当時の映像を見るとやはり加山さんはギターを弾いてもウクレレを抱えてもきりりとした眉毛が男前だ。 クレイジーキャッツの「クレージー黄金作戦」で、主人公の植木等たちがアメリカにいく道中でハワイで若大将と遭遇する場面があるのだが、やはりすげーかっこよか

          昭和のウクレレ