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お座敷小唄とスティールギター

私の小学生時代の1970年代は父がテレビのチャンネル権を握っていた。

ということは歌番組を見る際には必然的に懐メロ番組が多くなる。
番組内では「和田弘とマヒナスターズ」の「お座敷小唄」がしばしばかかっていた。

「ぼわぁーん」という効果音から始まるその歌は、演歌や情念のこもった曲が流れる中では珍しく底抜けに明るくて好きだった。

たいてい松尾和子さんなどの美しい女性歌手とのデュエットだ。
小学生が歌うのは少しはばかられる感じの歌詞なので、空気を読んで両親の前で歌うことはなかったが。

大人になって聞いてみると、歌は小唄なのだがイントロの「ぼわぁーん」はハワイアン・スティールギターの音色だった。
男性ボーカルの三原さと志さんの高音域はファルセットでなんだかかっこいい。

調べてみると「マヒナスターズ」は元々はバッキー白片さん門下のハワイアンバンドがスタートのようだ。
Youtubeで演奏風景を見たらバンド構成にはスティールギターと、エレキギター、ベース、ウクレレを弾く方もいる。
そうか、源流がハワイアンなのだ。
だから好きだったのか。

田代美代子さんと一緒に歌う「愛して愛して愛しちゃったのよ」もかわいいし素敵だ。

ムード歌謡というジャンルが子供の頃苦手だったのは多分「夜の世界の色気」が曲に漂っていたからだろうと思う。
でも、今になってみるとそこがかっこいい。

はっ・・
純烈を見るたびに実は少しときめいていたのはそれか!
納得した。

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