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DQX 『血塗られたタンスタウン』ホラーハウス、呪い耐性100必須 - プレイベ&ハウジング

 MMORPG『ドラゴンクエスト10 / DQ10,DQX』で開催されたプレイヤー企画・主催・運営イベント『血塗られたタンスタウン』再演 第2夜に参加した。

 このnoteは、主催タンタカタンさん(@Tantakata_nDQ10)をはじめとする関係者さまが創りあげたハウジングの世界観が凄すぎてめちゃくちゃ感激したのを、どうにかして表現したくて書かれたものです!妄想爆発してますが、どうか大目に見てやってください。

 第1夜にあったお化け屋敷では人数制限をしていたらしい。皆でがやがや進んでは雰囲気がくずれるし、ポップするお化けが表示制限でみえなくなっても困るから、おなじフロアに一定数以上のプレイヤーが固まらないよう配慮したのかもしれない。

 第2夜のホラーハウスでも、怖さで大興奮してむしろ長居してしまったわたしが脱出をはかる頃には屋敷前に人だかりができていた。ある程度、ひとがはけてからの入場にしていたみたい。

 なお、この血塗られたホラーハウスではヤバいものを直視しないためにもカメラ撮影機能にあるフィルター『ダーク』を通して屋敷内を " 視る " ことが推奨された。また、あらわれた怨霊をしずめるためにはシャッターを押して、彼らがそこにいたという記録を残していかねばならない

 ……では、お祓いの準備ができた者だけ、このnoteを下にスクロールするといいだろう……。

◾️血塗られたホラーハウス

 この屋敷に足を踏み入れようとする者には1つだけ忠告しておきたい。「呪い耐性」を心に100%積んでから来るべきだ……と。

 みえるはずのないものが、ここにはある。みえてはいけないものが、ここにはあるーー。

 

◾️深夜。ふと通りがかった屋敷のなかから、誰かの悲鳴がきこえた。仄暗い窓に、ぼうっと微かな灯りがみえる。とびらに近づくと「……開いてる」まるでじぶんを招き入れるかのようだ。

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 「………(さて、声をだすべきか)……。」注意深く思案しながら辺りを見渡すが、ひと気はなく静まりかえっている。ここは退くべきだろうか。

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 目をこらすと、奥に掲げられた肖像画のいくつかには、あるべきはずのものがない。「なんだ?きもちのわるい……。」右の女だけが、やや不安げにこちらを覗いているようにみえる。

 「顔」のある女の肖像画にゆっくりと近づく。なぜだろう、とても気になる。黒塗りで潰された他の絵はたしかに不気味だが、どう言えばよいか……、もう "" 用がない "" かんじがするのだ。

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 「ーー!?」首筋にスッとなにかがあたるような感触があり、あわてて振り向く。柄のみえないパーティドレスが5着。バルーン型で統一されているが、どれも主(あるじ)は別のようだ。どこかで見た気もするが……、おもいだせない。

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 階段をのぼると、そこは格子で通路がふさがれていた。(なんだ、誰もいないじゃないか……。)すこし期待を外されたような、ほっとしたような言葉にならない吐息がでる。どうかしてる。ここは見知らぬ人の屋敷だというのにーー。まぶたを閉じ、もう帰ろうと深呼吸をしたときだった。

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 ……格子が、……透けていく……。ふしぎな現象に誘われるまま足を踏み入れると、外のひかりがたちこめていた。中にいる人間だけがかんじる、やさしいものだった。「大丈夫、いま行くから」そうつぶやいてハッとした。いったい誰を励ましているというんだ……? 後ろには、来たとおりの通路だけがある。

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 ああ、どうやらここから先が問題らしいーー。あかりに照らされたことで、じぶんには進める道が2つあることを悟った。分かるだろうか。手前の、大量の札のようなもので阻まれたところと、奥の、いかがわしい紋様が施されたところだ。

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 いや、きっとどちらも探索すべきなのだろう。不気味な札だらけの道と対峙する。慣れない闇に目が疲れてきたのか、ときおり、視界がブレる。

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 ……なんだ? "" なに "" かいる……のか…?

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 慎重に、慎重に、つま先をじんわり床に滲ませてゆく。ここではじぶんがつばをのみこむ音さえ不快だ。誰にも気づかれるな。直感がそう言っているが、肌が札に触れてからずっと視線をかんじているのだーー。

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 誰か、いるのか……? 

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 きみは……、誰なんだい? いつからここに……

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 これは、……人形か……? ヒト、ではないのだろうか。返事はない。いや、それもそのはずだ。震えあがっているじぶんの声帯からは、音の類がまったくでていなかったのである。

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 いや、たとえそうだとしても。じぶんの存在に気づいているのなか、向こうから声をかけてきてもいいはずだ。

 ……が……、それはかなわぬことと理解したほうがよさそうだ。彼女は、おそらく、もう……

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 けっして合わさることのない視線を "" 確認 "" しながら、この道を去ることにした。あの悲鳴はなんだったのか。幻聴か。考えても妥当な答えは導きだせない。

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 札の道をでると、ごうごうともえる暖炉の炎が鼓動を落ち着かせてくれた。理由は不明だけれどこの周辺だけは "" 安全地帯 "" 、というかんじがするのだ。

 よし、こうしていても仕方がない。……もう1つの道を進もうじゃないか。見慣れない紋様が点灯する、もはや通れるかどうかさえあやしいところだが。

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 屋敷に入ってから……いや、入る前からだ。じぶんには説明のつかないことが起こり続けている。ここの格子が透明化したのだって、その状態を、すっかり飲み込んでしまったのだって、もうなにもかもがおかしい。なぜか、そうだって分かる。だから、おもうんだよ……、「じぶんなら、ここを通れるんじゃないか?」って。

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 上下、左右と、まんべんなく何度も道のまわりをながめた。この青いビームに触れたら、ふつうは焼け死にそうだ。……だが……、見れば見るほど不安が確信になっていく。

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 悲鳴、だとおもったものの正体が、この奥にはある。それは、ウィンドウケースのなかに何本もふり注いでいるあの電流の雨だ。あれがごく稀に奇妙な音を発しているようなのだーー。

 じぶんは……、行くぞ。行くしかないんだ……!

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 こんななかにいても、彼女は生きている。彼女だけは、生かされているのだ……。待ってろ、いまたすけるから。大丈夫。いま行くから……!

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 逃げるんだ、きみだけは……。この屋敷にいる者のなかで、唯一生気の失っていない存在だろ……?きみを守るために、ぼくは……生きた人間のからだまで借りて、………そう、たのむ、たのむよ。きみだけは逃げるんだ、きみだけは……!

 

 

 

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 ………この屋敷に……、入っては…いけない……




(妄想、終了!!!)



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