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リアル~完全なる首長竜の日~ネタばれ的な感想

今日観た映画
映画「インセプション」に似ていると思ったら、その映画みたいな映画を撮れるのは黒沢清監督だという事で制作された映画だそうです。
原作は2011年に出版されてミステリーとして人気がまぁまぁあった同名の小説だそうです。しかし物語は70%黒沢監督が脚色しているらしく 違うそうです。

深層心理の世界に1年とどまっている…
映画ではその世界がずっと続く。

記憶に蓋をしているらしく
“世界の主人”は道の先に行けない。

無理に行った場所
それは子供の頃の思い出の場所だった…



“世界の主人”の心の世界。
そこは子供の頃とは変わらず存在していた。

しかし、後に想像した未来の故郷も現れる。


「首長竜の絵を探して欲しい」
それは“世界の主人”の気になっていた事で
それさえ見つかれば、何故記憶に蓋をしたのかという答えが分かる。


首長竜

それは子供の頃に少年を見殺しにしてしまった罪を背負って欲しい

そのために作ったキャラクターであった。


それが分かってからまた映画を見ると良く深層心理の意味が理解出来ますね。


小説の最後が違うらしいので、映画の感想になるのですが
良くないと思いました。

死んでしまった少年が“世界の主人”をあの世に連れていきたがっている…

だからといって何故首長竜にタツノオトシゴのペンダントを投げるとクリアするのか?

少年を見殺しにして子供の頃に首長竜を作った。
その首長竜にペンダントを渡したからってそれは少年が欲しいもの
(と、“世界の主人”は思っている)
であって、首長竜が欲しいものでは無いのではないか?

自分の罪を背負って生き続けた首長竜イコール死んだ少年
というのは、滅茶苦茶な世界である。


首長竜の絵を見つけて
蓋をした記憶が戻り

首長竜を本当に消す方法


それは

“世界の主人”


僕のせいだ!許してくれ!
ごめんなさい!

と、世界に告白するしか無い。
意識の中でも何かの媒体を使い発表をすれば首長竜の存在理由は無くなる。


*または、こんな寂しいところに置き去りにしてごめんなさいと首長竜に謝る……
かな
首長竜を記憶の奥にしまって
嫌な自分の記憶を書き替えようとしたから。
全部首長竜のせいにして
少年の存在まで忘れようとした。


高知県水難事故(事件)
と少しかぶる映画でした。
*全く同じというわけではありません。
高知県水難事故の方がもっと怖く感じます。
とてもじゃないけどその土地は行きたくない陰々滅々した空気を感じます。
大人のせいです。

この映画の主人公は、罪悪感に蓋をしていたのが辛くてあんな世界に入ったまんまだったのですけどね…

*見殺しであって本当に殺したわけではありません。それでも一生深層心理では気になっていた主人公…でした。

目が覚めたら警察に言って下さい
時効でも。

時効警察が脇役で出てましたね…

オダギリジョーさんにでも告白したら、見終わって納得します…






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