村社会仮想井戸端会議
仕事が一段落して、お茶を飲みながら主婦達がお喋りを始める。
「いやぁ〜疲れたね〜」
「私はまた明日はシロさんの畑の手伝いをするんだが」
「そういえばシロさんの家の息子って最近村に越して来たばかりの5軒隣のあんまりうちらになじまねぇあの家の孫娘にちょっかいだしてるんだってね?」
「ああ、あの都会から来た家の孫娘って確か中学3年だとかいう話だが?あの家族ってうちらの事を馬鹿にしてねぇか?都会から来たからって」
「越して来たとき挨拶に来てよ
見たら母娘して色白の別嬪さんだったな」
「へぇ〜危ないんじゃないの?
シロの息子って去年さぁ嫁が逃げて行ったじゃねぇか」
「あ〜嫁が突然な」
「なんか〜派手な嫁で〜仕事をちゃんとしなくて〜
駄目な嫁だったって話だよ?」
「いや、あの嫁は金づるでシロの家の息子が使い果たしたって話だが?」
「何に使ったんだかね?そういやいっとき羽振りが良くなって高ぇ車を買ったりギャンブルもしてたなぁ
ほらぁ〜あの車知ってるべ?」
「んでえ〜嫁は逃げたんか?じゃあシロの息子が悪いじゃねえか」
「あ〜シロの息子はよっく。
わけぇ〜女にちょっかいも出してるからねぇ」
「誰も注意をしないのか?」
「注意をしねぇな何するかわかんねえ奴って有名だからな」
「あ〜あれかい!なんとな〜く目つきがおかしいね」
「おやじは?」
「おやじは朝から酒かっくらってるよ
だから〜畑に行くときは酒臭くてぇ〜
正直言って手伝いたくねえがよ〜
隣がうちの畑だから前に少し手伝って貰ったことがあってな〜お互い様で手伝わないとな〜
パッパッと手伝って〜すぐ退散するよ〜笑」
「笑すぐ逃げて来いよ!
ころされっかもよ笑笑
ど〜しよ〜もね〜おやじだよな
おやじが悪いベェ〜」
「例の家の孫娘が孕まされたら、どうすんだねぇ?」
「下手にシロの息子に何か言って止めたらよ
そんでよぁ〜うちが恨まれたら怖いべ
こっちにも高校生の娘がいるしよ〜
かかわりたくねえ〜な」
「わしも知らね〜付き合いもねえしな!」
「わしらは知らね〜」
「ああ嫌〜な話だね〜」
「シロの息子は悪いね〜」
場所は未定なので、ほうげんも適当
誰と誰が話しているかも分からない。
架空の井戸端会議です。
彼女らの中では もはやシロの息子が、集落とあまり付き合いの無い家の孫娘に手を出して妊娠をさせる事になっているが
彼女らはお茶のつまみのように話すだけで終わる。
ところで某知り合いが申しておりましたが
「東京東京っていっても本当の東京産まれは何人いるんだか、
ほとんどが田舎から来たような人だろう」
と、私の知り合いが申しておりました。
※ここの行はカットで、す、ね。
しかし井戸端会議ってある情報をひとりが一瞬に広めたりするんですが
その語りの主によって良いようにも悪いようにもされますよね。
ああ、じゃあ次は違う語り主でシロ達の物語を書きましょうか。
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