京都市でパートナーシップ宣誓をした話
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京都市でパートナーシップ宣誓をした話

2021年9月16日、京都市に対してパートナーシップ宣誓書を提出してきました。そんなわけで、このエントリはパートナーシップ制度について思うこと半分、惚気半分。

そもそもパートナーシップ宣誓制度とは

日本における『パートナーシップ宣誓制度』は一言で言うと「互いを人生のパートナーとして協力しあうパートナーシップ関係であると宣誓したことを公に証明する」制度です。理解しにくい話かもしれませんが、世の中にはカップルであることを信じてもらえないようなカップルが居ます。そういった時、結婚ができない人やしたくない人のために証明できる手段とするため、この制度が存在します。

同性婚と似たような制度であると誤解されていることもありますが、あくまで自治体の条例で制定される制度のため、その扱いに法的な拘束力は無いのが現状です。従って、所得税の配偶者控除も受けられませんし、健康保険の被扶養者にもなれませんし、死後の財産贈与も遺言書がなければ受けられません。

また、同性カップルに限定されるものと思われがちですが、性的少数者に限らず利用できる自治体もあります

宣誓までの話

京都市では、2020年9月1日からパートナーシップ宣誓制度が始まりました。

「せっかくなら記念日に合わせて宣誓したい」と考えて、かけるんといつ宣誓するかを相談していました。

まず初めに考えたのが付き合い始めた日である8月9日でした。しかし2021年8月9日は、オリンピックのために移動された「山の日」の振替休日で、担当している京都市の文化市民局共生社会推進室がお休みのため宣誓できませんでした。そこで、ちょうど1500日目の2021年9月16日で宣誓することにしました。

宣誓のためには事前予約が必要なので、8月ごろにメールで連絡をしました。「雑な対応をされたらどうしよう……」と内心ビクビクしていましたが全くそんなことはなく、非常に丁寧なメールを返信いただきました

そして当日、かけるんと二人で京都市内某所へ宣誓しに行きました。場所については一応公表されてはいますが、念のため伏せさせてください。

面積こそさほど広く無い部屋でしたが、面談室のような個室で、机の上には白のテーブルクロスがかけられ、その真ん中に動くタイプのペン立てがありました。てっきりオフィスの中で普通の机を使って書類を書くものだと思っていた僕は、思ったよりしっかりとした準備をして頂いていたことに少々慌てて、とても挙動不審になっていたと思います。

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ちなみに机の上に置いてあるモンスターについてはノーコメントとさせていただきたく思いますが、かけるんの飲みかけです

担当の方へ必要書類を渡し、条件を満たしているかの確認書と宣誓書を書いて、受領証の交付を待つことになりました。準備まで30分〜1時間ほどかかるとのことで、電話番号を伝えて外で待つことにしました。待っている間、かけるんの提案で丸亀製麺に行きましたが、やっぱり丸亀製麺はおいしい

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お腹いっぱい食べて満足した後、戻って受領証と受領証カードを受け取り無事宣誓終了しました。「よければ写真撮影しますか?」と聞かれましたが、当日結構気温が高く、丸亀製麺までの往復で汗びっちょびちょだったので遠慮させてもらいました。レインボーフラッグまで準備して頂いていたのに使わなくてごめんなさい。笑

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当日のことを振り返って思うのは、担当の方が終始丁寧な対応だったということです。僕たちは「受領証あったら便利だから記念日に合わせてしとこ〜」ぐらいの感覚でしたが、それでも丁寧な対応をしてもらえることは非常に嬉しく節目の日として非常に思い出に残る宣誓でした。結婚ができない代わりにと考えて宣誓する人も居ると思うので、こうやって大切に考えていただけるのは、一当事者としてとても嬉しく思います。

また、ちゃんと個室で行われるというのも非常に好印象でした。当日お伺いした時にも「ご予約ですね」とだけ言われ、個室の外ではパートナーシップ宣誓であることが分からないよう配慮されていました。僕たちこそ公にしているものの、まだまだ周りには隠しているような人も多く、そういった人のことを非常によく考えられているなと思いました。

制度が活用されるためには

パートナーシップ宣誓制度には法的な拘束力がないので、提示された場合どのように扱うかは各団体や企業に一任されることになります。つまり、パートナーシップ宣誓制度そのものが知られていない限り、この制度が効果を発揮することはありません。しかし残念ながら、日本での知名度はかなり低い状態だと思っています。また、自分の都市に同様の制度があるかどうかを知っている人も少ないのでは無いかと思います。

僕が知ったきっかけも、友達に始まる前日「明日から始まるけど何のためにあるん?」と聞かれたことでした。僕もかけるんも今日まで、その友達以外からパートナーシップ宣誓制度の話を聞いていません。前日と当日は京都タワーのライトアップもしていたようですが、あくまで10分ごとに色が変わっていただけなので、気づいた人は少なそうです。

ではバンバン「パートナーシップ宣誓制度をやってるよ!!」とPRすれば良いのかというとそうでもなく、そもそもセクシュアルマイノリティと呼ばれる人たちの恋愛自体に嫌悪感を抱く人や反対派の人がいます。そういった人たちの感情を無視して進めることは、結果的に反感を買い逆効果になりかねません。

また、そもそもセクシュアルマイノリティ自体に認識が薄い場合も多いです。最近になってテレビやYouTube等を通して「そういった人たちがいるらしい」程度の認識はしてもらえてはいるものの、まだまだ現実のこととして認識している人は少ないように思います。日々生活していても「身近には居ない」と、どこかフィクションのように捉えている人が一定数いることは強く感じます。

従って、パートナーシップ宣誓制度が積極的に活用されるようになるためには、もっとこの制度を必要としている僕らのことを知ってもらう必要があると思っています。

ここまで読んでくださった方々へのお願い

人それぞれいろいろな価値観があります。どうしても受け入れられないというのも理解できますし、それを無理に受け入れろと言うつもりもありません。僕が男性を愛して暮らしていることと同様に、受け入れられないことも一つの価値観です。

その上で、みんなそれぞれ価値観が違うと言うことは知ってほしいと思っています。

僕たちは、一般的には「LGBT」や「セクシュアルマイノリティ」等の言葉で一括りにされることが多いです。もちろん利便性の観点から括らざるを得ないのですが、それでも一括りにできるほど考えや価値観が統一されているわけではありません。僕自身、当たり前の話ですが自分の周りで全く同じ考え方を持ったゲイには出会ったことがありません。

ぜひ、「マイノリティとそれ以外」や「普通の人とその他」といった分け方ではなく、目の前の人間そのものの価値観や考え方を尊重してほしいです。

考え方について聞かれたく無いと思っている人もたくさんいますが、僕に関して言えばいくらでも聞いていただいて構いません。むしろ僕自身のことでもそうで無いことでも、純粋な疑問を僕にぶつけてほしいなと思います。是非、マシュマロやサイトのお問い合わせフォーム、このエントリのコメントなどで聞いてください。

最後に

パートナーシップ宣誓制度は徐々に広まり、宣誓できる自治体はどんどん増えています。とはいえ、まだ利用できない自治体もある他、国が鍵を握っている同性婚はまだ実現に至っていません。

性別に引きずられることがなく、その人自身の価値観で自由に恋愛ができて自由に生きることができる世の中になることを、僕は切に願っています。

あ、あと、下の「気に入ったらサポート」ってボタンを押すと、僕に対しての支援ができます是非ご祝儀代わりにどうぞ(台無し

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