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しっかり傷つきなさい



ショッキングなことってあるよね。
傷つくことや不条理に思えること、落ち込むことや不安なこと。

母は思うのよ。
それは、あなたにとって大切なものをあなたが一生懸命大切にした証だと。

真剣に向き合わなければ、そんな感情は生まれない。

頑張ろうと思うから不安にもなるし、やり遂げたいと思っているからショックや落ち込むことがある。平気なフリをする必要はない。若いあなたたちはどんどんショックを受け、どんどん世の中の事実に向き合って欲しい。
そして、
そのショックや不安には「今」をつけて欲しい。
「今」は不安な状態、
「今」は出来ないこと、
「今」は傷ついている…
「今」をつけることは大事で、そのことがずっと続く訳じゃないことが腹からわかる。人は同じ感情をずーっと持ち続けることはない。それに、良いことだって「今」なのよ。

母が自分の人生を振り返ると「逆境や辛い時期こそ自分の力が伸びたなぁ」と思う。意外と「ラッキー」や「幸福」と思える時こそトラップだったと感じるものさえある。その時はうれしかったけどね。

『若い頃の苦労は買ってでもしろ』というけど、今の母の年齢ならわかる。  若い頃、苦労している人はやさしい。
若い頃、苦労している人は知恵がある。
若い頃、苦労している人はそこを乗り越えたことが力になっている。

だからって自ら苦労を買いに行くようなことはしないだろうから、やりたいことには手をつけて欲しい。やりたいことをやるには乗り越えなくちゃいけないものが含まれるから。

何もしないことは失敗もしないけど、成功もしない。それどころか、経験値が積み上がらない。自信を失うことはないかもしれないけど、自信がつくこともない。そもそも、自分を好きになるチャンスを失っている。      
だから、やりたいことはどんどんやってみたらいい。それも「きっとやれる」と思ってチャレンジして!「そもそも出来ないだろう」と自分が傷つかないように防衛しながらやるのももちろんいいけど、意味がないことに気づくはず。思いっきりやって思いっきり傷つく経験の方が潔くて母は好き。

あなたたちはまだ10代だから幼い判断で痛い思いをすることもあるだろうけど、それは必ずあなたの力になる。少なくとも経験しないよりしていた方がいい。あなたたちだけじゃない。人生は誰にとっても甘くないものよ。だから楽しいの。簡単なゲームはすぐに飽きちゃって面白くないでしょ!

それに結果はいつかついてくるし、結果が出なくても違う道が見えることもある。やったことは決して無駄にはならない。やった失敗は、笑いのネタが増えるだけでも人とのコミュニケーションには有利になる。自分がやりたいと感じたことに正直に。人生を謳歌するってそういうことじゃないのかな。