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ワシントン・ポスト厳選 1歳〜100歳で読むべき100冊 【26~50歳 編】

6月26日のワシントン・ポストで、1歳から100歳までの各年齢で読むべき本を1冊ずつ紹介する、という記事が掲載されていました。とても興味深いラインナップだったので、4回に分けて100冊すべてご紹介します。(第2回)

100冊の半分以上は邦訳が国内で出版されています。気になった本があればぜひ読んでみてはいかがでしょうか。書名からAmazonのURLに飛べますが、まちの書店で探してみるのもいいと思います。誕生日の贈りものとしても、(本によっては)素敵なものになるはずです。

リストの本については、今後のよもやもPodcastでも触れていく予定です。
時々あるコメントは、よもやもの中の人Shinによるもの。
あまり役に立ちそうなことは言っていません。

26歳〜50歳で読むべき本

26歳:アメリカーナ/チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

27歳:7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー
関心の有無はまぁともかくとして、20代の10冊のなかで、トクヴィルやヘミングウェイだけでなく、超ベストセラー系のビジネス書とかも入れてくる振り幅は、この100冊選書の興味深いポイントだと思います。

28歳:“Sister Outsider”(未邦訳)/オードリー・ロード

29歳:“In Defense of Food”(未邦訳)/マイケル・ポーラン

30歳:ジョイ・オブ・セックス/アレックス・コンフォート

31歳:“Mastering the Art of French Cooking”(未邦訳)
/ジュリア・チャイルド他
メリル・ストリープ主演の映画『ジュリー&ジュリア』のモデルになった、
アメリカにフランス料理を紹介した超有名な料理研究家ジュリア・チャイルドの著作。逆になんで未邦訳なんだろうってレベルです。

32歳:怒りの葡萄/ジョン・スタインベック

33歳:“Becoming a Man: Half a Life Story”(未邦訳)/ポール・モネット

34歳:ビラヴド/トニ・モリソン
2006年にはニューヨーク・タイムズによって、過去25年間で最も偉大な小説にも選出されたそう。ちなみにトニ・モリソンは、1993年にアメリカの黒人作家として初のノーベル文学賞を受賞した人物。

35歳:子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方大全
/アデル・フェイバ&エレイン・マズリッシュ

36歳:野蛮人との生活―スラップスティック式育児法
/シャーリイ・ジャクスン
タイトルからてっきり、どこかのの部族の育児方法を研究した書籍かと思ってたら、育児エッセイだったみたいです。野蛮人…

37歳:ジョイ・ラック・クラブ/エイミ・タン

38歳:“The Sportswriter”(未邦訳)/リチャード・フォード
村上春樹による訳&書き下ろしの短編集『恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES』収録の"モントリオールの恋人"はリチャード・フォードのによるもの。

39歳:“What Alice Forgot”(未邦訳)/リアン・モリアーティ

40歳:潜水服は蝶の夢を見る/ジャン=ドミニック・ボービー
閉じ込め症候群による全身麻痺で、左目しか動かせなくなった元『ELLE誌』編集長のジャン=ドミニック・ボービーの自伝小説。瞬きだけで言葉を紡いで執筆したそうです。作品自体は映画の方で知りました。

何より、ずば抜けて美しいタイトルだと思う。

↑映画の予告編をどうぞ。

41歳:走れウサギ/ジョン・アップダイク

42歳:“The Woman Upstairs”(未邦訳)/クレア・メサッド

43歳:彼らの目は神を見ていた/ゾラ・ニール・ハーストン
黒人女性文学の草分けで、アメリカの高校でも推薦図書に選ばれているそうです。(Amazonレビューによる)
本書にかかわらず、12歳に勧めたい1冊として紹介された『とどろく雷よ、私の叫びをきけ』など、人種差別の歴史と向き合う選書がいくつか含まれているのは、日本の同種のランキングとはわりかし異なるところだと思います。

44歳:ゴールドフィンチ/ドナ・タート
ディケンズの現代版、とも評されているらしい。

最近河出とハヤカワの両方でカート・ヴォネガットの短編集の翻訳を手がけた大森望氏(彼の名前で思い出すのは、2年くらい前に河出からヴォネガット短編集『人みな眠りて』『はい、チーズ』が出た直後に、ハヤカワからヴォネガット全短編が立て続けに出版されて、そのどちらも大森訳でちょっとビビった、というどうでもいい個人的エピソード)や、村上春樹『村上さんのところ』でもおすすめされていたので、個人的に読む動機としては十分です。
(ちなみに、大森望氏と一緒に文学賞メッタ斬ってる豊崎由美氏もおすすめしているみたいですね)

全4巻という長大さに怖気付いてますが、読みます。

45歳:“Where’d You Go, Bernadette”(未邦訳)/マリア・センプル
2019年、アメリカで公開予定のコメディ映画の原作。
ちなみに主演はケイト・ブランシェットです。

46歳:“Salvage the Bones”(未邦訳)/ジェスミン・ウォード
2005年にアメリカに甚大な被害を与えたハリケーン・カトリーナをテーマにした小説。
未邦訳ですが、『戸山翻訳農場』というブログの記事で紹介されていましたので、よければご覧ください。

47歳:ストレッチング/ボブ・アンダーソン
ストレッチのバイブルらしいです。
心だけでなく身体も気遣ったセレクトがGood。

48歳:“Bossypants”(未邦訳)/ティナ・フェイ

49歳:ウォールデン 森の生活/ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
1800年代に、森の中の家で2年2ヶ月過ごした著者の日記。

「人は1週間に1日働けば生きていけます」

という至言が登場するらしい。

50歳:フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/E.L.ジェイムズ
主婦が書いた女性向けのエロティックな小説として「マミー・ポルノ」と呼ばれアメリカでベストセラーとなった、そうです。(Wikipediaによる)
『ウォールデン 森の生活』の後だと、ぶっ込んできた感が否めないですね。

次回の投稿は、51歳〜75歳 編です!

出典:The best books to read at every age, from 1 to 100
-Washington Post June26, 2019

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