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議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書概要【Q 4-グラフィックレコーディングを行うと、会議の参加者はどう変わる?】

※この記事は、ビー・エヌ・エヌ新社の書籍 Graphic Recorder —議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書 著者の清水淳子が、本を買った人、買おうか迷ってる方も、買いたくないけど気になってる方も、もっと多くのみなさまにグラフィックレコーディングの奥深い世界を楽しんでもらえるきっかけを作るために、P10〜26のイントロダクション8つのQ&Aを無料公開してみよう!という試みです。どうぞお楽しみに◎ 書籍の前書きは👉こちら

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Q 4-グラフィックレコーディングを行うと、会議の参加者はどう変わる?

A-グラフィックレコードが媒介となって、
言いにくかった自分の意見を大胆に伝えられるようになる。

グラフィックレコーディングを行うと、ひとりひとりの参加者のマインドに3つの変化を起こすことができます。マインドは目に見えない変化ではありますが、チームや組織全体においては大きな推進力になり得る大切な変化です。

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1.対個人への感情から、
対議論への思考へ

お互いの顔だけを見て議論をしていると、議論の判断に個人的な関係性から生まれる感情が入り込んでしまうことはよくあります。( 例えば、「自分より立場が上の部長が言ってるから正しいんだ...!」「あいつは新入りだからまだわかってないんだ...!」などなど、肩書きや経験などで意見の内容をじっくり読み解くのを忘れてしまう状況体験したことありませんか?)  またちょっとしたすれ違いからヒートアップしてくると、まるで自分自身が責められたような気持ちになり、相手に対しても苛立ちが生まれがちです。しかしグラフィックで、発言そのものと発言者を切り離して記録していくことで、相手の顔色を伺うことなく、議論に対して冷静に本質的な思考ができるようになります。


2. 差異への苛立ちから、
広い多様性への理解へ

相手と自分の考えは必ずどこか違うものです。しかし、お互いの意見が違った時「どちらが正しいのか? 何が違うのか?」と相手と自分の間違い探しや正解探しを行う展開になってしまうこともよくあります。その時、それぞれの考えの差異を曖昧にせず、グラフィックで違いを明確に整理していくことで、いろいろな考え方の図鑑のようになり、相手の考え対する好奇心が生まれ、参考にすべき意見として受け入れやすくなります。


3. 確認することへの遠慮から、
発言することへの自信へ

議論の最中に、何かが気になってても「自分が聞き取り忘れてただけかも?」「みんなはもう知っていることかも?」など遠慮して考えてしまうと、発言するにはかなりの勇気が要ります。しかしグラフィックに場の議論を集めておくと、参加者はボードに書かれてないことは未確認事項だという共通認識になるので、もし気になることがあった時には、自信を持って発言できるようになります。遠慮して確認できなかった部分がどんどん解決していきます。

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NEXT!👉Q 5 なぜ、今の時代にグラフィックレコーダーなのか?


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