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「ハラスメントハラスメント」を生まないために

「ハラスメントハラスメント」とは・・・
ネットで検索して出てくる色々な方の説明からまとめると、
「不快に感じた行為をなんでもかんでも『ハラスメント』と過剰に主張する行為」を指すようです。

「ハラスメントハラスメント」という言葉が生まれた背景には、社会全体が「ハラスメント」に対しての正しい共通認識を持ち得ていなかったことが原因の一つだと思っています。

「ハラスメント」に対しては他にも、女性から男性に対してもセクシュアルハラスメントは起こり得ること(※1)や、部下から上司に対してもパワーハラスメントが認めらえること(※2)は、世の中の認識がまだまだ弱いように感じます。(あくまで個人的な感覚ですが)
※1「職場におけるハラスメント対策」厚生労働省
※2「パワーハラスメントの定義について」厚生労働省

「ハラスメント」は断じて許されないことで、
困ったときに声を上げやすくなることは良いことですが、
「ハラスメントハラスメント」という言葉が示すように「ハラスメント」という言葉がかえって問題の本質を見失うことはあってはならないなと思います。

「ハラスメント」と言われるのが怖くて指導できない
「ハラスメント」で片付いてしまい、指導者も部下も成長しない

そうならないために、
相手のためにも自分を守るためにも正しい知識を持っている必要がある、
と最近強く思うようになりました。

まだまだ勉強中ですが、キャリアコンサルタントの資格を取るまで、恥ずかしながら私自身は「ハラスメント」に対して「なんとなく」のイメージで捉えていたことがたくさんありました。

「ハラスメント」に対しては、世代間の認識相違もなくしていく必要があります。「昔の人はああだ、今の若い人はこうだ」のような認識をもったままではいつまでも解決しません。私も学び続けようと思います。

最後に、労働施策総合推進法に示される「職場におけるパワーハラスメント」の定義を元に、自分が指導的立場に立った時にまずはこれを意識してみようと思ったことを書きます。書くことで自分への戒めとします。

職場におけるパワーハラスメントは、職場において行われる
①優越的な関係を背景とした言動 であって、
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③労働者の就業環境が害されるものであり、
①から③までの要素を全て満たすものをいう。

参考)労働省告示第五号

①「優越的な関係」について
どれだけ部下と信頼関係を築き、プライベートの話ができる関係であっても、就業中は自分の立場が優位である(と相手はどこかで思っている)ことを忘れない。

②「業務上必要かつ相当な範囲」について
双方の認識相違により定義が曖昧になる部分だと思うので、指示を出す時は部下に「目的」を伝え、ここまではフィードバックする・介入するけれど良いかと合意をとる。

③「就業環境が害される」について
就業環境要因にモチベーションが影響すると捉え、「言い方」をとにかく気をつける(特に、自分が気づいてないことも多いことを自覚)。あとからハッとして「怒っているつもりはない」とか「厳しく聞こえるかもしれないけれど」と言うフォローは言い訳だと捉える。


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