コロナ禍でプロサポーターとしての収入が激減している件
新型コロナウイルス感染症の拡大、皆さんの仕事にはどれくらいの影響が出ているでしょうか?
業界によって影響度合いが異なるとは思いますが、本業・副業含めて3つの仕事を回しているフリーランスの僕の実例を、数字を用いて晒してみたいと思います。
プロサポーターの収入が2年前から90%減
僕は現在、コンサルタント、研修講師、プロサポーターの「三足のわらじ」で仕事をしています。
ちなみにプロサポーターとは、サッカーのサポーターとして記事を書いたりメディアに出演したりして、その原稿料や出演料で稼ぐ職業のこと。僕が勝手に4年前にネーミングしました。
直近3年間における売上比率をグラフ化してみました。
プロサポーター業は2018年に全体の24.7%を占めていたのに、今年2020年は2.2%にまで減少してしまいました…。
プロサポーター業の売上が激減した理由
なんでプロサポーターの売上比率が10分の1になったのかというと、大きく分けて3つの理由が挙げられます。
1. 取材ができなくなったため
ひとつ目の理由としては原稿を書くために必要になる取材ができなくなった点が挙げられます。
2018年はコンサドーレも日本代表もほとんどの試合を現地で観戦しましたが(合計38試合スタジアムに行った)、2020年はコロナの影響もあって数試合しか現地に行けませんでした。
現地に行かずともオンライン取材という選択肢もあったのですが、コンサドーレの場合、今年はコロナの影響もあって個別取材はNG(原則オンライン取材は全マスコミ横並び)というルールができてしまって、僕みたいなフリーランスの末端の人間はそもそも取材させてもらえない、という事態になってしまいました。
これによって、プロサポーター業の主軸をなす「原稿料」が全然稼げなくなってしまいました。
2. 子育てで時間が取れなくなったため
ふたつ目の理由は単なる私情ですが、今年4月に1歳になった子どもの育児に没頭しているため、コンサルと研修講師以外の仕事に手が回らなくなったという事情があります。
もう少し子どもが大きくなったら、段々とプロサポーターの稼働率を上げていきたいと思っています。
3. そもそも2018年に稼ぎすぎただけ
最後のポイントは、売上が下がったというよりかは比較対象にした2018年の売上が異常に高かった、という背景もあります。
というのも2018年はワールドカップイヤーで、ロシアワールドカップ関連で電子書籍を複数出版したり、ワールドカップ限定のオンラインサロンを運営したり、4年に1度のいわゆる「バブル状態」でした。
2022年カタールワールドカップに向けて、また右肩上がりで「サポーターをサポートする」仕事に意欲的に取り組んでいけたらなと思っています。
コンサルと研修講師の稼ぎは何とかキープ
蛇足になりますが、「三足のわらじ」の残りふたつについても、簡単に近況報告します。
本業であるコンサルティング業は、週3稼働のプロジェクトが5年間ずっと継続していて、特にコロナの影響を受けていません。
複数のエージェントにヒアリングした結果、コンサルティング業界全体で見ると、このコロナ禍でフリーランスのコンサルタントがかなりクビを斬られているのが実情のようです。僕のプロジェクトはたまたま運が良くて、続けられています。
もうひとつの軸、研修講師業においても、コロナの影響でオンサイト研修(対面研修)からオンライン研修に運営形式が変更になりましたが、研修そのものの数が激減しているわけではなく、例年通りの数をこなせています。
稼ぎのポートフォリオを組んでリスク分散
プロサポーター業が軌道に乗った2年前に「俺は好きなことだけで生きていく!」と調子に乗って宣言せずに本当に良かったなと思います。
複数の稼ぎ先を確保しておけば、今回のようなコロナショックでひとつの仕事が壊滅的なダメージを受けても、他業界の仕事で食いつないでいくことができます。
資産運用でポートフォリオを組むように、三足、四足とわらじを履いていれば、不測の事態におけるリスクヘッジになるなと改めて実感しました。
このコロナ禍があけたらポートフォリオのリバランスをかけるべく、プロサポーター業にも本腰を入れて頑張っていく所存です。今後ともよろしくお願いいたします。
(了)
【参考情報】
2年前のワールドカップイヤーでどれだけ稼いだか知りたい方は、下記コラムをご覧ください(↓)。