We connectで挑む、21年目からの上昇カーブ 【FOURDIGIT “ダブル”トップインタビュー】
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We connectで挑む、21年目からの上昇カーブ 【FOURDIGIT “ダブル”トップインタビュー】

2001年7月、横浜のマンションの一室から始まったFOURDIGITの歴史は、もうすぐ満20周年を迎えます。2021年1月現在、スタッフは260名を数えるまでに、会社は大きくなりました。右肩上がりの成長を続けることができたのは一体なぜだったのか? そして、これからFOURDIGITはどのような未来を描こうとしているのか――? 現共同代表の蛭田と田口に、FOURDIGITの「これまで」と「これから」についてたっぷりと語っていただきました。

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20年の軌跡にみる「FOURDIGITらしさ」

―会社設立から今日まで、FOURDIGITは事業規模とメンバー数を大きく拡大し続けてきました。一般に、規模の面で拡大が容易ではないとされるクリエイティブ業界にあって、これまで成長を続けることができたのは、FOURDIGITのどのような特徴によるものだとお考えでしょう。

田口
昔から、どんなに難しいプロジェクトであっても、皆が「なんとかやり切るぞ」「真面目にやるぞ」という姿勢で取り組む空気がありました。たとえ技術の面で足りない部分があって、探り探りにならざるを得ないとしても、最後までやり切る。
たぶんそれは、お客さんに向き合おうとする蛭田さんの姿勢が、会社のアイデンティティとして定着していたからなんだろうなと。蛭田さん、営業なのに制作が終わるまでは絶対に帰らなかったですからね。自分たちが作ったものを、お客さんにどう届けるのかというところまで大切に考えているから、最後まで見届けようとしていた。寝てたけど(笑)。お客さんやプロジェクトに「しっかり向き合う」は、FOURDIGITの昔から変わらない“らしさ”なんだろうなという気がします。

蛭田
制作会社としては、「自分たちが作りたいものを作る」という方向性を追求していくやり方もあるじゃないですか。それは全然悪いことだと思わないし、リスペクトするけれど、僕自身は制作の仕事を「ビジネス」だと捉えています。やっぱりお客さんからお金をいただく以上は喜んでほしい。自分たちの仕事で喜ばせたい、という思いがベースにありますよね。中途半端な気持ちでやると中途半端なものにしかならないけど、一生懸命やれば必ずお客さんに喜んでもらえる。その経験を皆もしてきているからこそ、会社全体に根付いているんじゃないかなと思いますね。

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田口
そうだと思います。それで、「しっかり向き合う」ができているとどういうことが起きるかというと、お客さんからリピートがいただける。FOURDIGITはある時期まで全ての数字を蛭田さんが作っていたし、未だに純粋な営業担当者がいない会社。だからメンバーの中に、「とにかく売ったるぞ!」みたいなマインドはあまり無いと思っています。それでも仕事がきちんと続いていったのは、一つひとつのプロジェクトに皆がしっかり向き合って、そこからリピートや紹介をいただけたからこそですよね。クリエイターにとっては安心して集まりやすい環境だったかなと思います。

蛭田
僕自身は営業だけど、いわゆる営業が引っ張る会社みたいになるのはイヤだったんですよね。やっぱりクリエイターの会社にしたかった。だから営業メンバーを入れようと思ったこともなかったし、田口が言うように、リピートをいただける仕事というのを自ずと意識していた節はあるかもしれないな。

― 20年の沿革をふり返ると、新規事業にも数多く挑戦しています。コアとなる事業がある中で、新たなチャレンジを繰り広げる原動力となったものは何だったのでしょう。

田口
今の自分たちが持っているものの範疇を超えて、新しい領域にチャレンジしていかなければいけないという感覚はずっとありますね。

蛭田
理念のIdentityでも謳っているけれど、「関わる人すべての幸せを追求する」を実現しようと思ったら、成長を続けるしかないからね。どんな事業にもリスクや環境変化はあるから、「次の柱」を確立するためのアクションが不可欠。そうじゃなければ、間違いなくしぼんでいってしまう。
それにしても、改めてふり返ると、本当に結構な数の挑戦をしているし、その分失敗もしているよね(笑)。片や、サービスデザインのように柱に育っていったものもある。サービスデザインの領域に踏み込んだ最初のきっかけは何だったの?

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田口
技術と業界の流れを受けて、という感じでしたね。スマホがどんどん普及し始めて、アプリの制作会社が増えていく中で、次どうする? と。アプリとなると、UI/UXがますます重要視されるようになるし、その頃やっていたリサーチサービスを通じてリサーチの重要性もよく分かっていたし。それで、「このへん頑張らないといけないんじゃない?」と。
初めのうちは、社内に経験豊富なメンバーがいるわけじゃないけれど、だからこそ多少無理をしてでもやらなければ、という感じでしたね。理屈だけでは分からないことを、実践を積みながら理解していく。その繰り返しで、だんだん形になっていった感じですね。

蛭田
新規事業はどれも、ベースに成長志向があるのは間違いないよね。

田口
はい。それからやっぱり、新しい事業へのチャレンジにおいても、お客さんと「しっかり向き合う」のが大切だな、と。環境やデジタルの領域そのものが変わっていき、求められる技術やケイパビリティが変化する中でも、お客さんと向き合う姿勢がベースにあればこそ、キャッチアップし続けることができる。だから、やっていることは過去と比べてずいぶん高度化していますが、根本的な考え方を大きく変えることなくこれまでやってくることができたと感じています。

蛭田
常にお客さんに向き合おうとするスタンスと、「成長し続ける」という意志を持ってより高度なものにチャレンジする姿勢。それが合わさって、今のビジネスに結びついてきたっていうことだね。

―「成長」への確固たる意志があるからこそ、業績の面でも毎年売上を更新し続けることができているんですね。

田口
「売上は毎年更新しよう」というのも、設立当初からなんとなく共通認識としてありましたよね。

蛭田
制作会社としてこういう認識を持っているのは、レアかもしれない。

田口
レアだと思います。

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蛭田
きちんと利益を上げて、それで給料も上げて、税金をちゃんと払う。その考え方はずっと大切にしてきましたね。

田口
確かに、蛭田さんは昔から「企業は、本業で収益を上げて税金を納めることが分かりやすい社会貢献なんや」と社内で発信していましたよね。そのメッセージがあったから、メンバーも数字や儲けというものに対してネガティブになることなくやって来られたんだろうなという気はしますね。

蛭田
もちろん一番はスタッフの幸せだけれども、会社を運営している以上は、少しでも分かりやすい形で社会の役に立ちたいという想いはやっぱりある。納税の話が、皆の中で、仕事を一生懸命やるのは決して自分たちの利益を追求するため「だけ」じゃないんだ、という考え方につながっていったんだとすれば、それは良かったかな。

未来へ

― FOURDIGITは「デザイン&テックで未来をより良く」をビジョンとして掲げています。今後このビジョンを実現していくための“たたかい方”として、どのような道筋を思い描いていますか。

田口
二つの視点で考えています。まず一つは、自分たちの最大の強みをさらに磨いていくこと。
FOURDIGITは、Webサイトを皮切りに、さまざまなアウトプットを伴う「制作」の仕事を通じてここまで成長してきた会社です。細かいところまであきらめずに、真っ当なクオリティのアウトプットを自分たちの手で生み出すことができる。それが、何よりの強みだと思っています。この力を、今後も磨き上げていきます。
もう一つの視点は、「ビジネスソリューションの提案力」を強化していくこと。今後は、「デザインを通じて、クライアントのビジネス課題をいかに解決に導くのか?」という問いに、これまで以上に向き合っていく必要があります。これまでプロダクションが中心だったデジタルの領域において、クライアントの課題解決を得意とするコンサルティング会社の存在感が増してきているという背景もあります。
最終アウトプットの手触りを知っているからこそできる、「FOURDIGITらしいデザインの提供」を実現していきたいと考えています。

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蛭田
同じ領域にはプロダクションだけではなくコンサル会社もいるということだよね。だからこそ、クライアントのビジネスに向き合う力が問われると。

田口
そうですね。

―3カ年計画「We connect」のテーマに込められた想いと、施策の概要について解説をお願いします。

田口
今までは中長期的な計画を打ち出したことがなかったこともあり、20周年を機に、明確なテーマをセットして未来に臨んでいきたいと考えたのが策定の動機です。色々と考える中で、コロナの影響で人の関係性が希薄になっていきそうだったこと。それから過去20年をふり返る中で、お客さんやパートナー、そしてメンバー、数多くの人たちとの出会いやつながりがあって今があるのだと再認識したこと。この二つの気づきにフォーカスしたいなと。
「We connect」というテーマには、メンバー、お客さん、そして海外も含めたマーケット、この3つとの「つながり」を大事にしながら、これからも成長を志向していきたい。そんな意図を込めています。
具体的には、“Local & Global”、“Design & Tech”、“Life & Work”の切り口で、タイ・ベトナムのブランチを起点にしたグローバル展開と、これまで以上にクライアントに「しっかり向き合う」事業運営、そしてメンバーの幸せにつながる働き方・働く場づくりから取り組んでいきます。

蛭田
さっきも話に出てきたけど、これからは間違いなく、自分たちとは違うバックグラウンドを持った競合とも戦っていくことになるわけだからね。個人と組織の力をつけて、会社全体でパワーアップしていこうという話だと思います。
FOURDIGITはずっと成長を続けてきた会社だけれど、世の中の変化とも相まって、ここにきてその勢いが増している感覚はある。だから尚のこと、目標も高いレベルで設定しておいて、この先も加速する流れをきちんと作っていかなきゃいけない。

田口
はい。3年前のFOURDIGITを今思い返すと、隔世の感があるというか。今とは間違いなく、レベルが数段違っていた感覚なんですよね。3年後にまたふり返った時に、「全然違うレベルだよね!」と実感できるようでありたいなと。それくらいの勢いを持って、「We connect」を前進させていきたいと考えています。

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― 最後に、未来のFOURDIGITをともに創っていくメンバーへのメッセージをお願いします!

田口
20周年を機に色々とふり返る中で確信したのが、FOURDIGITは数人のスーパースターが作ったのではなくて、メンバー一人ひとりの成長と会社の成長が重なり合うことで、今日の姿に至ることができたんだということです。それから、お客さんやパートナーさんとの出会いがあったからこそ今がある。一人ひとりの成長と、関わる全ての人たちとの出会い、それによって生まれるつながりをこれからも大切にしたいと思っています。

蛭田
うん。大体一緒です(笑)。

田口
(笑)

蛭田
やっぱりまずは、すでに会社を離れた人たちも含めスタッフの皆、そしてお客さんやパートナーさん、これまでFOURDIGITに関わってくださったすべての方々への感謝を述べたいです。皆さんのおかげで、今こうして20周年を迎えて、ここからまた新たなチャレンジに臨めるということに感謝です。こんなに幸せなことはないと本当に思います。
FOURDIGITのこれからについては、まだまだ発展途上だと思っているから、皆でいい会社にしていきたいなぁと心から思います。田口のメッセージにもあったように、スタッフの皆が、自分自身の成長と事業の成長を重ね合わせられるような会社であり続けたいですね。数年前の自分たちには想像もできなかったことができるようになって、世界が広がっていく。その楽しさを、自らのチャレンジによっていつまでも実感できる自分たちでありたいな、と思いますね。

田口
デジタルの世界が辿ってきた20年をふり返ると、この先の20年後に何が起きるかは全然分からないですよね。デジタルデバイスを身体に埋め込むのが普通になるかもしれないし、なんなら人類は不老不死になってるかもしれない(笑)。世界が、そんな予想だにしなかった時代に突入した時にも、これまで大切にしてきた想いや芯の部分を失わずにいなければ、と思います。蛭田さんが、クリエイターをリスペクトして立ち上げ、皆で大きくしてきたのがFOURDIGITなので、そこはこの先もずっと大切にしていきたいですね。

蛭田
20年後は、僕はどうしてるかな~。イメージできないけれど、もし少しでもFOURDIGITや皆に貢献できることがあれば、貢献したいなと思います。ボケてそうな気がしますけど(笑)。常により良い「先」を、皆が思い描ける会社でありたいね。

田口
未来の主役になる若手の皆にも、どんどんチャレンジしていってもらいたいですね。

蛭田
本当に、そやなぁ。20年後、今以上に「いい会社」になっているようにしたいね。

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編集・執筆 glassy&co.
撮影 吉田周平

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