風花

小説家志望。読書感想と日記。休日は自宅で映画やアニメを見たり、近所を散歩しています。あ…

風花

小説家志望。読書感想と日記。休日は自宅で映画やアニメを見たり、近所を散歩しています。あと、言葉をあれこれして遊んでいます。平日は仕事!

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【日記 #1】ベストセラー作家になる女

職業:作家。それすなわち、売れるものを書くということ。 ━━━━━ 女は、承知している。 それでもなお、女は、そこにしか見つからないのだ。 主に、小説を読み、その感想を書いていく。 ■ 来たるその日への宣言 ■ 小説家、それは私の夢だ。 これまで何をしていたかって。何もしていない。 小説を書くこともしなければ、小説を読むこともしない。 何もせず、ただぼんやりと持ち続けていた。 頭の中には「できない理由」「しない理由」が全巻そろっている。 めちゃくちゃ、ダサい。

    • わーい \(^^)/ 初心者:これ投稿しがち というあるある雰囲気すぎるけど、例に漏れずしっかり喜んでしまったので載せます!見て!嬉しい! 固定機能のおかげだけど、全体数が多そうな「自己紹介」のタグで選ばれたの嬉しい。 スキを押してくださった皆様、ありがとうございました。🦦

      • 【日記 #2】クローズド・サークルって難しい

        (この記事は【秘密の読書感想文 #1】の続報です) 「十角館の殺人」を読んだときに感じた違和感の正体が分かった。 それは「前提の裏切り」に対する悔しさだったようだ。 当の作品で、犯人は島と本土の行き来ができたという話があった。 そこに関して、謎解きの範囲が島の中で完結していないという部分に私はがっかりしていたらしい。 犯人と他では見えている全体が違う。 そのため、犯人だけ特別な行動がとれる構図になるのは当然であるが、置かれた状況だけは揺るがないものであってほしかった気

        • 【秘密の読書感想文 #2】そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

          とても面白かった。 主要人物10名、全員のキャラクターがはっきりしていて、それぞれに限りなく見合った言動がとられていた。 一貫してぶれがなく世界に入り込みやすかった。 この人物はこんなことしないだろう、こんなこと言わないだろうという引っかかりが無かった。 取るに足らないストレスを挙げるとしたら、うち2名の職業だろうか。 私にとって聞き馴染みのない役職であった元陸軍大尉と退役将軍の違い。 お国柄だろう。このような職に親しみがなく、スッと入ってくるものではなかった。 実際、

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        【日記 #1】ベストセラー作家になる女

        • わーい \(^^)/ 初心者:これ投稿しがち というあるある雰囲気すぎるけど、例に漏れずしっかり喜んでしまったので載せます!見て!嬉しい! 固定機能のおかげだけど、全体数が多そうな「自己紹介」のタグで選ばれたの嬉しい。 スキを押してくださった皆様、ありがとうございました。🦦

        • 【日記 #2】クローズド・サークルって難しい

        • 【秘密の読書感想文 #2】そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

          【エッセイ】探偵は悪者

          これは私が20を過ぎた年の頃の話。 当時、私は調査員として探偵事務所に勤務していた。 ぽつぽつとじれったい雨が私を気早な性格にさせていた。 ある男を待っている。 名前は大橋貴文(仮名)。年齢43歳、身長170cm前後の中肉中背。 はっきりとした目鼻立ちに、横に流された長めの前髪。 今日に限っては、三つ揃えの薄くストライプがかったネイビースーツに、小さめのドットが入ったボルドーのネクタイを持つ。 ここ港区という地に勤めるこの男が本日のターゲットである。 依頼者は大橋の奥

          【エッセイ】探偵は悪者

          【詩】良心の欠片

          日の入りとともに変化してゆく景色 よく見えないわ 流れの悪い人通りの中 あなたを見つけた 携帯を胸ポケットにしまい、ひとたび見せた あなたの表情は誰に知られることもないはずなのに 今夜はわたしが悪者かのような気分にさせるの 影を落とした車内 窓から差込む明かりのせいかしら 無言でシートを倒す姿に諦観の境地さえ感じて ただすることもなく 時折り走る鈍い痛みが現実を教えてくれる 過ぎゆく時間が愛の度合いを証明していくような気がして 頭がおかしくなりそう 図々しく事情を想像する

          【詩】良心の欠片

          【秘密の読書感想文 #1】十角館の殺人/綾辻行人

          小説を最後まで読み切ったのはいつぶりだろうか。 まずは、よく頑張った。 兎にも角にも読むというところに重きを置くならば満点である。 内容は、なんと言ったらよいのか。 普通の一言で片をつければ楽であるが、はたしてこれが十分であるかに疑問が残る。 まず、名前がカタカナで登場人物がなかなか覚えられなかった。 後半には馴染み、毎度と詰まることはなく話が入ってくるようにはなったが、それでも負荷だったことには変わりない。 町名も、S町やJ崎や。なぜあえてローマ字なのだろうか。一般的にそ

          【秘密の読書感想文 #1】十角館の殺人/綾辻行人