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障害のある子供を持つと働けないということですか?へのアンサー

答えは、そんなことあるわけないだろ!

と言いたいところなのですが、実際は違った。

実は↑の質問は、今から9年前に、私が市の保育課の担当職員に発した問いなのである。

そして、その時の職員の方のアンサーは

「そういうことになりますね」

だった。

今考えても、衝撃的なアンサーである。

当時ダウン症のある長男は2歳で保育園の空き待ちをしていた。

「ダウン症のある子は集団に入れるとグンと伸びるから、1歳過ぎたら児童館とか、子供同士のふれあいを大事にしてね」

と専門医に言われていたため、

「仕事もできて、子供にとっても集団生活の経験にもなって、一挙両得じゃん」と安易に保育園の利用を決意したのだ。

当時はフリーの編集者として仕事をしながら、一時保育を利用しつつ保育園の空き待ちをしていた。入園審査は毎月あり、私たちが住んでいた市では、毎月その結果が電話で伝えられることになっていた。

断りの理由は毎回同じ。

「保育士の数が足りず、入れません」というもの。

ダウン症=加配が必須

ということらしく、保育園の定員に満ちているわけではないけれど、加配の先生の確保ができないから入園できません、という理由だ。

「保育士さんの募集はずっとかけてるんですけどねぇ」

と毎月言われ、私は毎月毎月おんなじ連絡をしてくることにだんだんイラっとするようになっていた。そして、3回目くらいの連絡の際、とうとう冒頭のセリフを吐いたのだ。

ちょっとしたイヤミのつもりで言った。

ところが、アンサーが肯定だったので、たまげた。

役所がそこ肯定するの!?おいコラ!!と思った。

今振り返ってみても、このアンサーをする役所は最低だと思う。

ほとんどの地域ではもちろん、障害がある子を持つと働けないなんていうことはない。

むしろ、障害のある子枠が別途設けられていたからスッと入れたなんて話も聞く。

結局長男は入ることができなかった保育園だけれど、幼稚園はスッと加配の先生を手配してくださり、スッと入れた。

逆に保育園にはスッと入れて幼稚園に入るのに苦労したパターンも聞く。

本当地域や園それぞれで全然違う。いったいなんなんだよ、と今も思う。

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