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石粉粘土でうちの子の手乗りフィギュア作った話

前回のあらすじ
長年一次創作沼にハマっている私こと紫呉は、うちの子グッズが欲しいあまり、オーダーメイド香水を注文し、その結果無事うちの子に狂うことが出来たのであった。

うちの子香水をゲットしてしばらくした後、私はある発作に襲われました。

もっと、うちの子グッズが欲しい……
出来れば、今度はちゃんとうちの子の形をしたものが欲しい……

そんな私に友人が一言。

「フィギュア、作っちゃいなよ!」

以前、樹脂粘土で某中国アニメ映画の黒猫ちゃんを作った友人からの一言に背中を押され、フィギュア製作経験0の私はうちの子フィギュアの製作を始めるのであった……!

作るキャラクター

今回作るキャラクターは、私が過去に連載していた『禁断の果実に噛みついた』より、メインキャラクターの拓兎と真の二人です。
拓兎は前回、イメージ香水を作ったキャラクターですね。

二人の見た目はこんな感じ。

拓兎キャラデザ2

真キャラデザ2

今回は、某座っているフィギュアみたいな感じで、手乗りサイズのミニキャラフィギュアを作ります。

用意する物

今回用意した材料はこちら。

・石粉粘土(ダイソー)
・デザインナイフ
・ヘラ(ダイソー)
・筆
・爪楊枝
・竹ひご
・アクリル絵の具
・マーカーペン(油性・細)

フィギュアの材料になる「パテ」という物は色々あるみたいですが、今回は「石粉粘土」を使用しました。
紙粘土や樹脂粘土のような感じで、自然乾燥で乾かすタイプの粘土です。
水で表面を整えたり、固まったらナイフで削れたり、粘土なので形成の自由度も高いので私は好きです。

着色はアクリル絵の具を使用しました。
色々作品作ってわかったのですが、石粉粘土に水分多めの絵の具で色を塗るとムラが凄いですし、何より、アクリル絵の具ははみ出しても後から色を重ねて修整が出来るので便利です。

大体の材料は百均で買えます。ありがてぇ……!
というわけで作っていきます!

イメージ図を書く

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ざっくりイメージ図を描きます。
といっても描くのは大体の大きさと服装、ポーズ、目の形だけです。
顔や髪型のイメージは頭の中にあるので、作りながら整えます。

顔を作る

石粉粘土で顔を作ります。

空き箱に粘土を丸くして押し当ててから、輪郭や鼻の形を整えます。
目になるところを凹ませて、おでこを盛って、口の部分をヘラや爪楊枝で描きます。
後でくっつけるために耳も作っておきます。

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こんな感じ!
顔の横のべらべらしてる部分は乾き次第ナイフで削ります。

乾いたらざっくりと目と眉を描きます。

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(この時点で結構テンションが高い)
目を描くとフィギュア作ってる感があって楽しいですね……

体を作る

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竹ひごに粘土をぶっさして体を作ります。
ミニキャラですが、肩、腰とお尻は後々手足をつけるときのためにちゃんと作っておきます。

この体に、手と足をつけ、後頭部をつけた頭をくっつけます。

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こんな感じになりました!
手や足はミニキャラなので簡略化します。簡略化です!(作れないだけ)

ここで注意というか教訓なのですが、「ミニサイズだろうと体の芯はワイヤーなりなんなりで作るべき」ということがわかりました。

石粉粘土は固まれば強度がそこそこ高いのですが、固まるまでがまぁ柔らかい!
ので、手足や細い、薄いパーツはもれなくもげます。取れます。落ちます。

ですので、ちゃんと芯は作った方が良いです……
ちなみに、ワイヤーも百均で買えます。便利!

髪や耳を貼り付ける

粘土を薄く、大まかに貼ってヘラで整えて削ったり、細く伸ばした粘土を貼って水で馴染ませたりして髪を作っていきます。

髪を貼るタイミングで作っていた耳も貼ります。
パーツを貼り付けるときは、貼る部分に筆でたっぷり水をつけて貼り付けた後に、ヘラで周りの粘土に馴染ませるように貼ると良い感じに貼れる……ような気がします!

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こんな感じになりました!

か、かわいい……

服のパーツを整えればもっとリアルになると思いますが、そこまでのやる気が無かったので服は体に描くことにしました。

というわけで、造形完了です!

乾かす

恐らく一番長い作業です。
フィギュアを乾かします。

粘土が多い部分になればなるほど乾きにくく、表面だけでも乾くのに丸二日はかかります。
三日~四日は乾かした方が良いです。

乾いたら削ったり、粘土をたしたりして形を整えます。

色を塗る

色を塗ります!
直感と好みに身を任せます! はみ出しても重ねて塗り直せばなんとかなる! がっつり塗っていきましょう!

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肌を塗って、

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髪を塗って、

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服を塗りました!
拓兎は全身黒い服の予定だったのですが、メリハリがなくて上下の区別がつかないので黒の上から白を重ねました。
結果としてジーンズっぽくなって良い感じになりましたね。

目を描く

一番緊張した作業です。フィギュアの可愛さに関わりますからね……
まず、鉛筆で薄ら下書きをしてから細い油性ペンで目の縁を描きます。
その後、細い筆で白目を塗り、目に色をつけていきます。

目を塗り終わったら、ハイライトを爪楊枝に白い絵の具をつけて入れます。
細かいとことの色塗りは、なんだかんだ爪楊枝が最強な気がします。

そして描けたのがこちら!

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かわ……かわいいじゃん!?!?

え……これ、ほっぺにピンクつけてみたりして……

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か、かわいい~~~~~~~~!!!!!!!

ハイテンションでめっちゃこの状態で撮影会を開きましたが、拓兎の眼鏡を作り忘れていたので早急に作ります。

あと、テカるのが気になるのでニスはあえて塗りません。
つや消しの何かが多分あるにはあるんでしょうけど知識不足なので……

そして……

完成

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と……とんでもねぇ物を作ってしまった……
フィギュアだ……うちの子の手乗りミニフィギュアだ……
夢じゃねぇ……うちの子が目の前にいる!!!!!!

というわけで、結論としては……

素人でもうちの子ミニフィギュアは作れる!

今、こちらの拓兎と真は私の作業デスクの上にいます。
時々、二人の頭を撫でたり見つめたりしながら作業をしております(本当に作業が出来ているのだろうか)

やっぱり、「いる」を感じられるグッズは良いなぁ……
興味を持たれた創作主様……フィギュア手作り……ぜひやってみてください……!


本記事でうちの子に興味を持たれた方は是非……!


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