小説講座:第3回 あらすじのネタバレや、先読みについて
先の第2回プロットとも関わる話でもあるのですけども。
小説なり何なり、ストーリーに関わる話は必ず、あらすじがあります。
正確に言うならば、タイトルはすでにあらすじの一部とも言えます
でも、どうしてもぼくらはみんな、あらすじを考える時、ついうっかり「ネタバレを避けてしまいがち」になるのですよな。
むしろそこでなんか遠大な仕掛けさえ考えたりします。
もちろん、盛大に逆効果以外の何物でなく、内容を表すはずのタイトルから内容を隠したり、概要を示すはずのあらすじから概要を隠すことになります。
でも、あらすじもタイトルも、もともと内容を示すという目的で存在するもので、情報を隠すものではなかったりするんですな。
逆行しとるのです。
なので、タイトルやあらすじで仕掛ける、というのは、実はタイトルやあらすじの役割を放棄する行動です。(厳密には後で説明します)
みんなそこで隠したり仕掛けてるような気になるのですけども、世の中の喜ぶ驚きの仕組みとは実はまったく逆の意味になります。
すでにわかっている物事が別解釈、もしくは詳しい説明を与えられた時、人は一番喜びます。
結構忘れがちになるんですけども_(:3」∠)_
つまり、一度、ちゃんと受け手に素直にわかってもらうのが大前提中の大前提になります。
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