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小説講座:第15回 小説の序盤と、ありったけ全力の出しかた

まあ、よく言われることなんですけども。
っていうか、だいたいみんな最初っから頑張ろうと思って、その気で文章を書きだすと思うんですが。

って感じで前菜から全力で頼んだ感じの角煮の写真ですw

でも冷静に考えると
・そもそも全力ってどんなふうに出すの?
・だいたい全力ってどういうこと?

みたいなところに引っかかったります。
さらに言うと、そういう辺りを、あまりちゃんと説明してくれる機会が少ないっていう。

で、実際問題として。
ただウンウン唸って悩んだ挙句に感情的に発散しようとか、なんかすごいことしようなんてのは、全力ってよりかは、単に自分のテンション上げようってだけだったりします。

むしろそんなときは、肩に力が入って普通のこともできなくなったり、自分を見失いやすいともいいます。
ツライ。
気持ちはあるのに、全力ってどこにどう形にすりゃいいの?っていう。

でもこう、全力であって欲しいところって「自分の感情がどうか」というよりも、むしろ「作品がどうか」ってところでして。
自分のテンションをあげるのは単に、書くときに作品に対して有利か不利かでしかないわけです。

ぶっちゃけ過程でして。

そんなふうに、自分を見失ったまま、自分の気持ちに整理がつかずまとめられず、序盤ってどういう役割なのってものがわからず、基準が自分で測れなくなることも多いと思います。
そして、わかんないものをわかんないまま全力を出すって、普通なかなか出来ないので。
(出来てるときは空回りでも結構気持ちいいです)

そういう空回りや迷走を防ぐべく、ちゃんと物事を丁寧に意味を確認していこうぜ、という話です。

もちろん、自分では最初っから全力だしちゃんとやってるつもりなんです。

そうじゃない人なんかいないでしょってくらい、自分ではこれ以上ないくらいガッツリやってると思うんです。

ただ、意識の隙間に入っちゃったり、視野の調整や隙間の確認に慣れてないと、そもそも思い当たらなかったり概念に存在しなかったりして「その発想はなかった」って感じの物事になるんですな。

そういう「お約束」になってしまったがゆえに慣れすぎてしまって確認できなくなった物事って結構あるので、そういうところから全力や序盤について確認していこう、という話です。

よろしくおねがいします。

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