見出し画像

制作会社のウェブディレクターからキャリアをスタートし、事業会社のUXライターになるまで

SmartHRでUXライターとして働いているinabaといいます。2022年8月にSmartHRに入社して、ようやく1年ちょっと経ちました。今では、UXライターとして働いていますが、SmartHRに入社するまではUXライターではありませんでした。

この記事では、SmartHRに入社するまでのキャリアと、キャリアの中で培ったスキル・経験のなかで現在UXライターの仕事に役立っていることを紹介していきます。

この記事は、2023年11月1日に開催した特別公開版「じっくり共有会」UXライターとしての育ち方のLTで話した内容をベースにまとめています。


これまでのキャリアと今も役立っていること

1社目 デザイン会社

職種としては、ウェブディレクター、ジュニアサービスデザイナー、アカウントを経験しています。UXデザインやサービスデザインに強みのある会社だったので、UXに関する基礎知識を得られました。

今も役立っていること

  • 情報設計(IA)、UXデザインの基礎知識

    • UI文言や、サポートコンテンツの構成検討に生きています。

  • ウェブの基礎知識

    • 基礎知識といっても、私はコードを書けたり読めるわけではありません。HTMLとかCSSとかJSとかの区別がつくくらいのレベルです。ただ、わからないなりに抵抗感がないといことが役立っている気がします。

3社目 ブランディング会社

2社目は、社風が合わず3ヶ月で退職したので割愛します。笑

3社目はディレクターとして入社しました。ここで初めて、ライティング・コピーライティングに挑戦しはじめ、書く仕事をスタートしました。コピーライターが代表の制作会社で、クリエイティブの中心にコピーがあったため、書けるようになっていくと同時にクリエイティブディレクターに昇格しました。

今も役立っていること

  • コピーライティング・ライティングの考え方

    • 特に、書く前の内容整理、表現の拡散・収束、具体と抽象の行き来など考え方の部分を身につけました。ライティングの仕事が情報設計に近いと感じられたことで書く仕事の面白さや再現性を強く認識できたことは書くことを仕事の軸にした原体験といえます。

  • 人事や採用担当者と接した経験

    • 採用ブランディングに強みがある会社だったので、人事や採用担当者の方と接する機会が多かったです。人事や採用担当者の方のリアルな声を聞くことで、人事系職種の方の役に立ちたいという思い入れが強まったタイミングでした。

4社目 編集ファーム

3社目のときに副業でライターとして関わらせてもらっており、プロジェクト進行の考え方に感化され正社員として入社しました。ディレクション(プロジェクトエディターと呼んでいた)の業務と、ライティングの業務をやりながら、両方のスキルを磨かせていただきました。

今も役立っていること

  • 「終わらせない」ためのプロジェクトマネジメント

    • 3社目までは納品型のプロジェクトが基本でした。4社目は、オウンドメディアの立ち上げ・運用支援が中心だったため、続けるため(終わらせないため)のプロジェクトマネジメントが必要でした。また、プロジェクト編集という考え方のもと、プロセスを改善することでアウトプットの質をあげられるという自信を持てたのも大切な経験です。

  • 書くことに対する感度

    • 書いたものに、FBをもらうことを大量に経験しました。レベルの高いライターさんや編集者さんとご一緒する機会にも恵まれ、「書く」部分の経験が分厚くなりました。特に、文脈のつなぎや、意味を取り違えられてしまう懸念に気づく感度がめちゃくちゃ上がりました。

クライアントワークの経験で役に立っていること

SmartHRに入るまで、事業会社で働いたことはありませんでした。ただ、クライアントワークの中で身につけたことが役立ったと感じる場面はたくさんあります。

ほしい情報の言語化

クライアントワークの場合、自由に情報にアクセスできません。「こういう情報が必要」というのを言語化して、提供を依頼する必要があります。他部署が持っている情報で、担当者が入手できないという場合は、世の中に参考になる情報がないか検索して探すこともありました。

SmartHRの場合、あらゆる情報にアクセスできます。「こういう情報がほしい」と言語化できれば、自分で検索して見つけることが容易です。見つからない場合も、こういう情報を探していますとSlackで発信するだけで、すぐ情報が手に入ります。

工程ごとに要点を抑える力

手戻りがないよう、工程ごとに抑えるべきポイントを確認する癖がついています。はじめて取り組むUXライティングのタスクについても工程ごとに確認することで、段階的に抑えるべきポイントを掴むことができました。

とはいえ、もっと雑に共有しても大丈夫だと言われていたので、その塩梅は学び直しポイントでした。

マルチタスク

クライアントワークだと、複数ドメインに関するプロジェクトを同時に扱います。また、実施内容が全然違うこともあります。そうしたプロジェクトが並行で走ることもあるため、マインドシェアをまとめあげるためのタスク設計が重要でした。

事業会社の場合は、ドメインが決まっています。それだけでだいぶマインドシェアがまとまるなあと感じていましたし、マインドシェアをまとめあげるためのタスク設計は今も変わらず役立っています。

キャリアの軸に悩んでいる方、ぜひお話しましょう

わかりやすくアウトプットのでる職種ではない場合、そのことに悩んだり、どこに軸をさせばよいのか迷うこともあると思います。

実際に私もそうでした。「ライティングできるディレクター」よりも「進行管理・ディレクションできるライター」のほうが、かけ合わせ的な価値を感じてもらいやすく、需要があると感じていたことがきっかけで、UXライティングに興味をもちました。

もし誰かに話しを聞いてみたい、UXライティングちょっと興味あるという方がいればぜひお話しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?