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ロシアのヤンキー御用達のコミカルな音楽ハードベースがバズってる?

中毒性がヤバい!ロシアンハードベースを知っていますか?
ウォッカを片手にアディダスのジャージを着て、コサックダンスを踊る、スラブ人のヤンキー、「ゴプニク(гопник)」の音楽が近年大流行しています。

2015年以降ロシアンハードベースは海外のミームとしても使われだし、そのコミカルさから人気が高いです。

ミーム1

空前のヤンキーブーム到来?

フリースタイルダンジョン(2015~2020年)の影響で、HIPHOPが人気急上昇。不良SF漫画「東京リベンジャーズ」が2021年放送中のアニメがヒットし映画化も発表されるなど、日本でも「カッコいいヤンキー」の再流行が伺えます。

一方で、賀来賢人、橋本環奈さんらのツッパリの衣装が注目された「今日から俺は」は2018年にドラマ化がヒット、2020年公開の劇場版も興行収入50億を突破しました。お茶の間からも愛される典型的「コミカルなヤンキー」も大人気です。

今回紹介するのは後者のコミカルでステレオタイプなロシアンヤンキーの音楽です。

ロシアンハードベース(Russian Hardbass)

◆音楽的特徴
ハードベースは、ハードバウンス(Hard Bounce)と呼ばれる中毒性のある独特なベースライン、4つ打ちの重たいキック、時折入るロシア語のラップが特徴のベースミュージックです。

◆ゴプニクの歴史
社会主義だったソ連時代ではファッションが制限されていました、そんな中1980年モスクワで開催されたオリンピックでドイツ製のアディダスがソ連へ提供されました、スター選手の衣装がオシャレだと、アディダスのジャージは大人気になりました。

モスクワ5輪


ソ連崩壊後も不良やマフィアなど裏社会での人気は落ちることなく、安い模倣品が流通していました。それは刑務所などでも同様で、アディダスを着て冷たい地面には座らずにヤンキー座りで休憩する、ロシアのヤンキーのステレオタイプが完成しました。

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◆ハードベースの歴史
ハードベースは90年代後半にロシア西部のサンクトペテンブルクでDJが、UKハードコアから来るテクノの激しさと、ハードハウスのトライバルでリズミカルなビートを組み合わせて作られました。
そしてインターネットの発達とともに、YouTubeやFacebookでハードベースで踊るゴプニクの動画が拡散されました。


ハードベースのカルチャーミックス

ここまで読んで、ハードベースをロシアの民族的音楽と侮っていませんか?

ルーツがテクノ・ハウスとロシアヤンキーという特殊な状態だったため、ハードベースが世界に紹介されて以降、国際的なごちゃまぜ状態になっており、今熟成されて面白くなっているジャンルなんです。

◆日本でもバズったハードベースは北朝鮮?
「ウ”ィ”エ”」はバーバパパさんが2020年YouTubeに投稿し、1900万回再生された中毒性抜群の動画です。
ゴプニクのコミカルさを飛び越えホラー映像のような不気味さを放っています。お顔は金正恩さんですね。この動画の影響で去年から日本でもハードベースという言葉をよく聞くようになりました。

一方でアニメ「ガールズ&パンツァー」で歌われたソビエトの軍歌「カチューシャ」をハードベースREMIXした動画も大変人気ですね。こちらの投稿主はアメリカ人のようです。


◆シドニーのDJが奏でるハードベースが入門用?
オーストラリアのシドニー出身のDJ Ravineはベースミュージック・EDM系のDJで、技巧派DJとして知られています。そんな彼がゴプニクのモノマネキャラ「DJ Slavine」として出した動画が大人気です。
DJ Ravineは「10 Minute Mix」という動画ジャンルを普及させました。この動画でも11曲を高速ミックスさせながら、タバコを吸ってウォッカを飲んでダンスをマネて、最後にはスクラッチを奏でるという荒業を難なくこなしています。


まとめ

ロシアンハードベースいかがだったでしょうか。ダンスミュージックはサブジャンルが細かく判別が難しいですが、音楽的にも映像的にもこれほどわかりやすい個性をもったジャンルも珍しいと思います。ぜひ沼にハマってくださいね。


また何か他のジャンルを探したくなったら、こちらを使ってみて下さい。

よむよむ。



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