そしてうちの子は嫁いで行った(※カメラの話です)。
なんかすごいタイトルですが。あくまでカメラの話です(笑)。
つい先日、1台のフィルムカメラを手放しました。
そのカメラは、今は亡きCONTAXの「Aria」。
写真家の蜷川実花さんが使ってらっしゃったことで有名なカメラですね。
このカメラ、自分が高校生であった1998年の8月2日(←箱の中から当時の保証書が出てきて、思い出した)に買って、ずーっと一緒にいたカメラでした。
今回、縁あってある方にお譲りしたので、このカメラの思い出を綴ってみたいと思います。
(道端にいたんです。)
Aria以前
まずは、私の写真(カメラ)原体験から。
私の父親は、YASHICAのELECTRO 35をずーっと使い続けていました。
↓ 参考ページ
簡単にいうと、露出計のついている機械式のレンジファインダーカメラです。
小学生の頃の私には重たいし、フォーカスの合わせ方もよくわからないし、なんか写真撮るのって大変と思っていました。
で、中学生の頃に、父親が姉の成人式に合わせて、MINOLTA製のオートフォーカス一眼レフカメラ(当時はフィルム)を買ったんですよね。
オートフォーカスってたいしたもので、これが写真撮影へのハードルを一気に下げてくれたんです。
これが、本格的に自分が写真を撮るようになったきっかけ。
そして、写真を撮っていると自分のカメラが欲しくなる。これは人間の性ですね。
(スペインの街角にて)
Ariaとの出会い
今思うと、高校生でCONTAXって背伸びしすぎですね。
自分のカメラが欲しくなったときに、やはり子供心に、父親がマニュアルでフォーカスを合わせている姿が思い浮かんだんだと思います。
なぜかオートフォーカスカメラは全く考えていませんでしたね。
その場合、普通はNikonのNew FM2が候補になると思うのですが…。
何かの広告でCONTAX Ariaを見たんですよ。そして一目惚れ。
当時、税別89,000円だったみたいです(箱から値札が出てきた)。
しかも、当時は高いと有名なCONTAXのレンズを買わないといけない…。
正直、清水の舞台から飛びおるり感じだったと思います。
あまり貯金もないので、最初はPlanar 50mm F1.7を買うつもりだったと思いますが、
父親にF1.4の方がいい!と言われ、F1.4を買いました。
この父親の助言は、今となってはファインプレーだったと思います。お金は出してくれませんでしたが(笑)。
それからは、お小遣いの範囲で撮りまくりましたね。
他のカメラも買ったりしましたが、海外旅行とか、ここぞという時はAria連れて行ってました。
この二十数年間、本当にお世話になりました。
(メスキータにも連れて行ったなぁ。)
なぜ手放すことにしたか
端的にいうと、フィルムでの撮影にかかる種々のコストに耐えられなくなったからです。
まず思いつくのがフィルム代・現像代ですが、これに加えてフィルムを買いに行ったり、現像のために写真屋さんに行ったりという時間的なコストが、絶賛子育て中でまとまった自分の時間が取れない自分には厳しい。
これに加えて、ミラーレスなら所有している昔のレンズも使えるらしいので興味が湧いていたのと、カメラはある程度の頻度で使ってあげないと故障してしまうというのと…。
このような感じで、ずっと気にかかっていた訳です。
こんな感じで悶々としていたときに、あるSNSでこのような書き込みを見ました。
CONTAXのRTSⅡがヤシコンレンズもつけられるからいいなと思ってるんだけど、フィルムカメラをよく知っている人たちからみるとどうなんでしょうか。ariaもいいなと思うけどちょっと高い。。。
この書き込みを見た時、ピンときました。
この方の写真が好きで、フォローさせていただいていたのですが、この方の手に渡るなら、私のAriaもまだまだ活躍できるに違いない、と。
そして不躾にもその方にDMを送って、Ariaの嫁ぎ先が決まりましたとさ。
Ariaが紡ぎ出してくれた写真たち
ここで、思い出とともにAriaで撮った写真等を何枚か載せておきます。
(実家の前ですね。光芒が印象的。)
(ハイキーな写真に凝ってたことも)
(大岡川の桜)
(ウィーンの街角にて)
(アルハンブラ宮殿かな。軽くて持ちやすいので、手持ちで
こんな暗い室内でも撮れる)
(クリスマスの定番、恵比寿ガーデンプレイスの
バカラのシャンデリアですね)
(バラ窓。いい色してるなぁ。)
(隣のバスにこんにちわ。)
今後は?
今回手放したのはAriaのボディだけなので、レンズ資産活かせるようなミラーレス買います!
やっぱりsigma fpかなぁ?、と妄想を繰り広げているところ。
最後に
先日、次の所有者の手元にAriaが届きまして、早速SNSでお披露目されていました。
次の所有者の方も、その方のフォロワーさん等も、状態が良いと結構な反響があったようです。見ていて私も嬉しかった〜。
以上、長々書きましたが、最後に一言。
今までありがとう。そして、これからも頑張るんだぞー。
(流石に、Aria自身にセルフィーは撮らせられなかった)