ウォーキング・ベース・ギター完全攻略!④ 『- ベースに対する内声の挿入編 ⑴ -』
これまで、音楽解体新書では3回にわたってウォーキング・ベース・ラインを作りあげる為のアイデアを記事にしてきました。
今回の記事では新たな試みとして、ベース・ラインに対する『内声の挿入』に関するアイデアを考察していきます。
これにより、グッと『ウォーキング・ベース・ギター』らしい演奏に近づきますね。
この講義シリーズの最終段階はジム・ホール氏により開発された『ハーモナイズド・ベース・ライン』といったベース・ラインにハーモニーを加える手法の解説となりますのでお楽しみに。
*『ハーモナイズド・ベース・ライン』の演奏収録版はこちら👇
さて、今回の講義ではイントロダクションとして『ウォーキング・ベース・ギター』を演奏する際の『ギターの捉え方』といった観点を皮切りに、実践的なヴォイシング手法として『ドロップ2ヴォイシングの活用』『代理コードの活用』『Dim7コードの活用』の3つのセクターに分けて手法を解説していきます。
教材の内容
今回のギター・レッスン記事では、以下の教材が収録されています。
⑴ 約30分にわたる限定ギターレッスン動画
⑵ 教材PDF
ギターの弦の捉え方
まずは、ギターにおけるウォーキング・ベース・ギターの基礎概念として『弦の捉え方』について理解を深めていきましょう。
【結論】ベースは6~5弦・内声は4~3弦
まずはこのセクションの結論から、基本的にウォーキング・ベース・ギターによる演奏を試みる際は、ベース音を6~5弦に配置するようにし、内声を4~3弦き配置するようにしています。
こうして、各声部における演奏の音域に制限を設けると演奏性の見通しが良くなるので、『ウォーキング・ベース・ギター専用の演奏体形』としてかなりソリッドなものを築き上げることを可能とします。
では、このサウンド・マネジメントをもとにした実践的で具体的な方法をこれから解説していきます。
和声の定義
先ほど解説した、サウンド・マネジメントに準ずる和声の定義として、まず考えられるのがドロップ2・ヴォイシングの採用です。
さらにはそれらを簡素にし、演奏性を高めた『トライアド』も積極的に取り入れていきたいところですが、トライアドの採用に関しては次回の講義で取り上げていく予定です。
ドロップ2・ヴォイシングの活用
それでは先ほどの弦の演奏性をもとに、ドロップ2ヴォイシングを実際のウォーキング・ベース・ギター演奏に反映させる法則をご紹介します。まずは結論から…
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