ギター・ピッキング・スキルの計画的な構築プラン③|音型とピッキング オルタネイトとエコノミー
前回まで、フィンガー・ピッキングに焦点を当てお送りしてきましたが、今回はフラット・ピック奏法における2種類の演奏法を中心に考察していきます。
弦の音数制約
フラット・ピックにおける演奏の考察の際にも弦制約のアイデアが活きてきます。
ここでは1本の弦における演奏音数といった視点で弦制約を活用していきましょう。
具体的な例は以下の通りで、音数のグループはストレッチや現実的なフィンガリングを加味した上で、とりあえず今回は1本の弦につき3音までを限界値としています。
奇数と偶数の傾向
一本の弦に対して音数が、1音や3音を中心に配置される音型には『エコノミー・ピッキング』を演奏法の中心とし、一本の弦に対して音数が2音を中心に配置される音型にはオルタネイト・ピッキングを演奏の中心概念と定義します。
エコノミー・ピッキング
『エコノミー・ピッキング』とは2音以上の音をワン・ダイレクションにて演奏する演奏法のことで、スウィープ奏法もエコノミー・ピッキングの演奏法に分類されます。
個人的にはクラシック・ギターにおけるアポヤンド奏法に近い印象で、弦と弦と押し当てて演奏していくようなイメージです。(もちろん脱力をした上で!)
エコノミー・ピッキングにて対象となる音型は以下のようになります。
トライアド(1本の弦に対して1音の構造が中心概念となる音群)
トライアドは3音からなる音群の総称ですね。
総じて1本の弦に対して、1音の構成となります。(*一部、2音構成になる箇所あり)
私の著作の一つであります「トライアドで解き明かすジャズ・ギター・アドリブ」をピッキングの観点から活用することで新しい発見があると思います。
ヘクサトニック・スケール(1本の弦に対して3音の構造が中心概念となる音群)
へクサトニック・スケールは6音からなる音群を意味します。
個人的に、後述するペンタトニック・スケールを中心に1音を加えたと考えるのが導入時はスマートだと思います。
ヘプタトニック・スケール(1本の弦に対して3音の構造が中心概念となる音群)
へプタトニック・スケールは7音からなる音群を意味します。
一般的に認知の深い、イオニアンやドリアンなどのチャーチ・モードもこの音群に分類されます。
オルタネイト・ピッキング
一方『オルタネイト・ピッキング』はご存知の方がほとんどでしょう。
上下のパターンにより織りなされるピッキング法です。
オルタネイト・ピッキングにて対象となる音型は以下のようになります。
4声コード・アルペジオ(1本の弦に対して2音の構造が中心概念となる音群)
ここでは特殊な演奏法として、2音ずつの分布によるコード・アルペジオをぴっ機アップしています。
4声からなるコード・アルペジオの演奏概念を深く学びたい方は以下のマガジンにて学習が可能です。
ペンタトニック・スケール(1本の弦に対して2音の構造が中心概念となる音群)
5音からなるペンタトニック・スケールもコード・アルペジオ同様、2音の構成として捉えていきます。
ペンタトニック・スケールの種類にもよりますが、一般的に認知されているマイナー・ペンタトニック・スケールやメジャー・ペンタトニック・スケールなどは4度音程を多く含む傾向にあり、レギュラー・チューニングのギターとも相性が非常に良いです。
補足ギターレッスン動画
今回も補足動画にて動きを確認してみてください!
音群と弦に対する音数のカテゴライズはギターの奏法開発や演奏スキル構築にとても役立ちます。
Good Luck!!
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