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『服を買うなら、捨てなさい』を読んで、私はヒールの靴を全て捨てた

さて、35歳からのファッション迷子を抜け出すために私がやったことに書いたいろいろな診断を受ける前に、私が読んだファッション関連の本とその後実践したことをまとめています。

『服を買うなら、捨てなさい』との出会い

さて、前回紹介した『フランス人は10着しか服を持たない』を読んでから、俄然少ない服の魅力に取り憑かれるようになった私。そんなときに出会ったのがこの本です。タイトルからしてパンチライン過ぎやしませんか?

買うんじゃなくて、捨てるの?
さらに裏表紙にある言葉にグッときました。

日本女性の服への意識を変えた画期的ベストセラー。「おしゃれな人ほど少ない服で生きている」として、小数精鋭のマイスタイルを構築することを提案。「週に3回、同じ服を着てもいい」「朝、鏡の前で脱ぎ捨てた服は即処分」など、「いる服/いらない服」の基準や、服を減らす具体的なアドバイスを豊富に掲載。

本を開いてすぐにこう書いてありました。

はじめにー自分自身の、トップスタイリストになるために

これは、まさに私が『フランス人は10着しか服を持たない』を読んで、心に刻んだ言葉ではありませんか!そこから続く8章は、まさに「35歳からのファッション迷子女子」が読むべきものでした。

「35歳からのファッション迷子女子」が読むべき珠玉の8章

1. おしゃれな人ほど、少ない服で生きている
2. ムダ服を増やす、さまざまな罠
まずは、この2章でガッツリ今までのファッションの概念を変えてくれます。日本の女子にかけられた「バリエーションの呪い」は、まさにその通り。バリエーションを気にするあまり、かえって「ダサい人」になっていることもあるなんて…。

毎日同じ服を着ているけどおしゃれな人と、毎日違う服を着ているけどダサい人、どっちになりたいかは一目瞭然です。バリエーションのための「イマイチ服」を徹底カットするだけで、おしゃれ平均値が3割アップすると言うのですから、これはもうサッサと捨てるしかありません。

「何でも着こなせる=おしゃれ」という罠のパートでは、30歳過ぎに発症する「ファッション鬱」と、まるで私のことを知っているかのような内容もありました。体型や肌の質感などが変わり、似合うものがどんどんなくなっていく不安は、まさに私が感じていた不安そのもの。

ファッションの定番と言われているスキニーデニムもタートルネックも似合わない!ボーダーを着るとダサくなる!でも一方で、黒のシンプルなワンピースはこなれて着れるようになってきた。ボートネックなど胸の開きが大きいものも女性らしく着られる!そんな変化も感じていました。

パンツが得意ならずっとパンツでOK。
Vネックが得意なら、引き出しの中が全部VネックになってもOK。
それがあなたのスタイルです。

似合わないものを無理やり着るのではなく、似合うものだけ着ればいい。それこそがあなたのスタイルだと、地曳いく子さんは教えてくれたのです。

3. いらない服とすっきりお別れする方法
4. 理想的なワードローブ大検証!
こちらの2章では、具体的に捨てるべきものと残すべきものの選別方法を具体的に教えてくれます。この時点でもう、私は捨てることへの不安は無くなりました。

5. 買い物に出かける前に
6. 買っていい服、ダメな服
この2章では、今後買い物するときに気をつけるポイントがありました。

・洋服を買うときは足りないピースを探すもの

今まで私は洋服を買うときには、新しい自分になれるものを探していました。すると、このトップスに合うボトムスが家にはない!このスタイルを完成させるにはあのバッグが必要!とどんどん買うべきアイテムが増えていきました。さらに、先取り買いがおしゃれな人だと思っていたので、冬の寒い時期に(まだ、春のワードローブもわからないときから)早々に春物を買ったりもしていました。

「美しく年齢を重ねる」こと

7. おしゃれは「トレンド」から「スタイル」へ
8. これからも、ずっと素敵でいるために
最後の2章では、素敵なワードローブを今後もキープするための方法を指南してくれています。30代、40代、50代と女性の体型や髪・肌の質は変わっていくことはもう勉強済み。これからのファッションを楽しむためにも、「ファッションの魔法」を使うのではなく、「習慣」でカバーする練習を少しずつ初めていきましょうと教えてくれています。

美しく年齢を重ねることとは、奇跡のような若作りをしていることではない、と地曳いく子さんは言っています。足るを知る。等身大の自分を愛しましょう、と。「どうしてこの服が似合わないの?」それなら、着るのをやめましょう、と。

ヒールの高い靴はもうはかない

私は154cm背が低いのにヒールの高い靴が苦手でした。就職するときには、ストッキングにヒールの高い靴をはかなければいけない職種は受けませんでした。でもずっと、もう大人だし、30代だし、母親らしく、といろんな場面で痛い思いをしながらヒールの靴をはいていました。

あるとき、大学生のころから愛用しているニューバランスの素晴らしさを力説していたら、夫にこう言われました。「ヒールの高い靴をはかなければいいんじゃない?」と。

目から鱗でした。だって、だって、どの女性誌ににもヒールのパンプスのファッションはたくさん載っているし、ファッションの本にも7cmの黒のパンプスが大人の女性の必須アイテムって書いてありますよね? ヒールを持っていない女性ってアリ?? 

でも、確かに今まで買ったヒールのあるパンプスは、年に数回しかはいていません。しかも、いつも痛い思いをするので、嫌なイメージばかり。おしゃれをして楽しい思い出になるはずが、足が痛かったことしか覚えていないなんてそれこそ悲しいことなのではと思うようになりました。

最後に手放したのは、ピンク色のスエードの7cmヒールのパンプス。その靴のかかとには、痛々しい血の滲んだ跡がありました。ああ、私はなんて馬鹿なんだろう。自分の足を傷つけてまで、痛みを我慢してまで、おしゃれになろうとしていた。デニムに合わせるとおしゃれに見えて好きだったけど、この靴を履いて、まだ小学1年生だった息子を追いかけるのは到底無理なことだったのだと。

今、私は冠婚葬祭用を除いてヒールのある靴を1つも持っていません。スニーカーもブーツもサンダルも持っているけど、その共通点はぺたんこであること。唯一喪服用の黒いパンプスも3cmまでにしています。履いても疲れない私の足に合うヒールのある靴が見つかれば、買うかもしれないけど、今のところALLぺたんこ靴で間に合っています。

ヒールのある靴を全て捨ててから変わりました。朝出かけるときに玄関で「今日はヒールかぁ」と憂鬱になることがなくなりました。どの靴も歩きやすいぺたんこ靴なので、駅から少し遠い場所でも歩いて行けるようになったし、電車で年配の方にめサッと席を譲ることができるようになりました。

小さいようで大きな変化。

ヒールをはかない40代なんて考えてもみませんでしたが、これこそ私のスタイルだと思います。

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