都道府県面積ランキングの"推移"を調べてみた

こんにちは。私は小学生の頃、都道府県に関する雑学が好きで都道府県ごとのいろいろなランキングをまとめた本をよく読んでいました。

その中で印象に残っているものの一つが都道府県別面積ランキングです。

現在一番小さい都道府県は香川県なのですが、実は昔は大阪府の方が小さい時代がありました。埋め立てなどが進んだことにより大阪府の面積が大きくなっていき、香川県を追い越したのです。

埋め立てで他県の面積を抜くほど面積が増えるということに当時驚いたのを覚えています。

そこで当時の気持ちを思い出し「都道府県別の面積のランキング」そしてその推移を調べてみます。

データの概要

本記事ではe-Statにある都道府県別の総面積のデータを用いています。
社会・人口統計体系 / 都道府県データ / 基礎データ B 自然環境から1975年〜2018年の都道府県ごとの面積に関するデータを取得しています。

今回はじめてe-StatのAPIを使ってみました。これまでのCSVやExcelをダウンロードして加工するやり方をしていた時は結合セルや欄外の情報に手間取っていたのですが、それがなくなって良かったです。

下記リンク先のAPIボタンで表示されるリクエストURLを用いてデータを取得しています。

都道府県別面積ランキングの推移

実際の結果がこちらです。

1975年〜2018年の各年度の調査結果について都道府県ごとの順位をランクチャートにしています。一番右の都道府県名は2018年時点のランキングで面積が大きい順にソートされています。

都道府県面積ランキング推移(1975-2018) (1)

順位の入れ替わりが発生している都道府県についてのみ、最終的(2018年年度)に上位の県を赤、下位の県を青と色付けしています。

順位が入れ替わった都道府県を高順位の方から見ていくと(*カッコ内の順位は2018年度)、

岡山県(17位)と高知県(18位)は1988年

愛知県(27位)と千葉県(28位)は1977年,1978年,2001年

福井県(34位)と石川県(35位)は1988年

大阪府(46位)と香川県(47位)は1988年

にそれぞれ順位の入れ替わりが発生していました。

愛知と千葉がデットヒート(?)を繰り広げているのが面白いです。

なぜ1988年に順位の入れ替わりが多発しているのか調べてみたところ、1988年を境に面積算出の基準となる国土地理院の地形図が変更となったことが大きいようです。

都道府県の面積が変わる要因としては埋め立てや測量方法の変更の他に、都道府県間の係争地の解決による確定、海岸侵食による面積の縮小などもあるとのことでした。

大阪府と香川県の順位の逆転についてもずっと埋め立ての影響だと思っていたのですが、調べたところ直近での大きな埋め立ては関西国際空港の建設に伴う埋め立てで着工が1987年でした。そうすると1988年時点ではまだ大きな影響はなさそうです。

おわりに

調べてみたところ思いの外面積ランキングの変動があり驚きました。
石川県と福井県あたりは面積がほぼ差がないのでもしかしたら再逆転があるかもしれません!

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