何気ない検索、クリックがどう使われているか、考えたことありますか?
アルゴリズムを変更したことによって、「有害な情報が拡散されやすくなっていた」と報道されたFacebook。
実は、Facebookに限らず、クリック、検索など、ネット上に痕跡を残すと、それが企業によって利用される状態になっています。
何かを契約するとき、「約款」「規約」に合意する必要があります。みなさん本気で読まないと思うのですが、どんなことが書いてあるか、確認したことありますか?
私はかつて金融機関の社員だったので、何度も読みましたし、読まないで契約して、痛い目に遭った人もたくさん見ました。
たとえば、某ポイントカードを作ると、どんなことに合意したことになるのか、見てみましょう。
こんなことに合意している
1. 興味・関心・生活属性の提供
どんな買い物をしたか、どんな検索をしたか。その情報を会社の商品開発に役立ててください、といった内容です。
FacebookやTwitter、ネット通販のバーナーに反応すると、「現在こういうモノに興味があります」という情報を、その会社に提供していることになります。
そして、その情報は「当社や他社のサービスや情報の内容を充実・改善し、または新しいサービスを提供すること」に利用されます。
2. 他社データと合わせて、さらに精度を高める
「個人に関する情報に該当しない情報に加工」して、他者に情報を提供して、「興味・関心・生活属性または志向性に応じた会員への情報提供」に使います。
こうやって、「ビックデータ」が充実していきます。
3. 具体的にいうと、こんな事
カードを作るとき、「名前」「年齢」「性別」「住所」「電話番号」「職業」この6点は記入する必要があります。
たとえば、「東京在住の20代女性会社員、固定電話を持っている人」などと、ざっくりくくられるわけです。
ここに検索、購買、#、いいね、などの情報が加わります。
一人のデータでは全く価値がなくても、1万人のデータになると、傾向が分かります。
そして、企業の新商品開発、バーナー広告の位置や内容、表示されるニュースなどに、この情報が反映されます。
4. 退会しても情報は消せない
それはイヤだなぁ、と思って退会しても情報を使われ続けます。
今までの情報を全部消したい、と思っても、それはできないのです。約款をよく読んだら「できる場合」が説明されているかもしれませんけどね。甲が乙を……みたいな文章を頑張って読む必要があります。
問題なのは「データの使い方」
昨今Facebookで問題になったのは、この「データの使い方」です。ビックデータを使って、大衆をわざと誘導したでしょ?と言われているのです。
GAFAをはじめとする大企業は「データ命」。データが科学的根拠であり、後ろ盾です。
私たちのクリック、検索結果、購買行動などから細かくデータを集め、ビックデータ化。そこから「どうやったらサービスを利用してもらえるか」つまり「どうやったら金儲けできるか」を真剣に考えています。
心理学者などの専門家も雇っていますよ。
こうやって、私たちを「知らないうちに」ある方向に誘導することが研究されているのです。
ポイントがもらえたらラッキー?
買い物でポイント還元されたら、確かにうれしいです。ただ、その代わり、私のクリック、検索、購買内容が情報提供されていることを忘れてはいけません。
○○ペイも同じです。どこで、どういう頻度で、いくら入金しているか……これも大切なデータです。
そして、その還元されたポイントの出どころは、たいてい小売店や生産者。弱い立場の人が負担を強いられます。
今の世の中、お得なのには訳があるのです。
企業の思惑に乗ってしまっている
企業はビックデータを使って商品開発をします。……と、簡単に書きましたが、これにはおカネと時間がかかります。
かけたお金は回収しなければいけません。そこで、ビックデータを使って、商品を買うように、サービスを利用するように、企業が我々の行動を誘導します。
実際、Facebookではそれが問題になりました。だから既に「ネットを使えば使うほど、私たちは大企業から搾取されている」ということになっています。
搾取されないためにはどうしたら…
政府や企業が宣伝している逆をすればよいのです。
契約する前に約款を熟読しましょう。
ネットサーフィンは、企業に情報提供しているだけです。
小さいお店では現金を使いましょう。
テレビはすべてCMです。
つまり、情報は自分で真意を確かめましょう。テレビで言っていたから、新聞に書いてあったから、では確かめたことになりませんよ。
聖教新聞にも、しんぶん赤旗にも同じことが書いてあれば、真実だと思いますけどね。
政府も企業も、おカネのためなら平気でうそをつきます。
それを見破るためには、たくさん調べないといけません。
WHO、FDA、ビルゲイツは「越後屋」。本当の黒幕は、市井のモノには見えません。
私たちの何気ないクリックや検索が、企業のエネルギー源です。
安易に情報を提供しない、与えられた情報を簡単に信じないことが、身を守るためには大切なのです。
さらに詳しく知りたい方にお勧めの本
情報戦の先駆け「ロスチャイルド」、今の時代は「デジタル・ファシズム」
あれもこれも、自分の情報であり、守るべきものであるということが分かります。
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