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ホテル清掃のパートに通ってます。
めっちゃ新人の気分を味わっています。

まだ仕事ができない自分にとって、仕事を教わりながら感じることがあります。

なかなか「訊く」ってムズイな…って。

「分からないことはそのままにせず何でも訊いてくださいね」ってよく言うじゃないですか。
実際、そう言ってもらえるんです。
でもだからって「訊く」のって、なんだか抵抗があるんです。

これ、なんでだろう?って思うんですね。


例えばシーツのはがし方、ととのえ方、浴槽やトイレや洗面所の掃除の仕方、セッティングの仕方、補充の仕方、いろんなルール事、細かく説明してくれてるんです。
でも、あまりにもたくさんの手順やコツがあるので簡単には覚えられませんよね。
なので、自分でやってみると、
「あれ?これってどうやるんだっけ?」「これでよかったんだろうか?」
ってことがいっぱい出てくるんです。
そこで、スッと訊けない自分がいるんです。


なぜでしょう?


それはやり方をすでに聞いていることだからです。

「それって説明したじゃないの!」
「こいつ、また訊いてくるなんて、なんて覚えの悪い奴だ!」
「ちゃんとメモっとけよ」

そんなふうに思われるんじゃないかな?って思う恐怖からなんです。
でも勇気出して訊くと、またちゃんと教えてくれるんですよ。
「なかなか覚えられませんよね。はじめは誰でもそうです」
なんて、優しい言葉もいただけて。

それでもやっぱり訊くのに躊躇するんです。
言葉では優しく言ってくれるけれど、心の中では
「おいおいおい、また同じことを訊いてくんのかよ!」
と思われてるんじゃないかって深読みして。

もっというと、
「こいつ、なかなか呑み込みが早いな」
「仕事できるな」

って思われたいって欲があるんです。


どうなんでしょうか?
世の若い新入社員さんもそんなふうな気持ちになって訊けないんでしょうか?

僕はそこで考えます。
もし、自分のこのちっぽけなプライドのせいで「訊かず」に自分の考えだけで仕事をすすめて、それが結果的に事故(お客さんに迷惑をかける、他の従業員の方に迷惑がかかる)につながることになってしまったとしたら・・・
その想像が膨らむと、もっと怖くなって「やっぱ勇気出して訊こう」ってなるんです。
すると、返してくれる答えはむちゃくちゃ丁寧に優しく答えてくれるんです。
そして思います。
上司が優しいって、ありがたいなぁ…って。

この繰り返しで仕事しています。


でもこの思考だけでむちゃくちゃ疲れます。
結局、これって自分が勝手に作り出してるストレスなんですよね。


ですからいくら周りが上司が「訊きやすい」環境を整えてくれていたとしても、「訊けない」理由が本人の中にある場合がある…ということも管理者は理解する必要があるんだろうなぁということをあらためて知ることができました。


僕の場合は、
怪しすぎるパート男!
という謎の肩書があるので輪をかけています。

この歳で謎のおっさんが主婦しかいない清掃のパートに平日の昼間に新人として黙々とやっている…
どう考えても訳ありですよね。

これは、へたに触れてはいけない…

そんな雰囲気が漂って、ただでさえ誰もが話しかけること、関わることを避けている空気感をひしひしと感じています。

やはり必要なのは
「嫌われる勇気」

もう十分怪しいオヤジなんだから、これ以上どう思われようとどうでもいいじゃん!

僕はなにカッコつけてんの?
あれ?僕は清掃のスペシャリストをめざしていたんだっけ?


ね。


訊いてくれた方が、相手もうれしいんですよ。
どんな形であろうと、人に喜んでもらう仕事をしようと思います。

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