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『お気に入りの自分を描くのはもうやめた』

アイドリッシュセブンのŹOOĻに人生少し前向きにしてもらった話。自語り150パーセントです!!!

夢を追いかけて

幼い頃、学生の頃の夢は、声優になることだった。お察しの通り、とっくに夢破れてる。 
最初は、お芝居が好きだった。自分が嫌いすぎて、色んな役になれることが大好きだった。色んな人と、お芝居でなら感情を動かしてやり取りができた。それが好きだった。

学生の頃に親のお金で養成所に入れてもらった。芽が出なかった。
社会人になってから、自分のお金で再挑戦した。
最初はよかった。芽は出てないけれど、出るかもって周りが期待してくれるくらいには、最底辺ではなかった。まぁだからズルズル続けちゃったんだけど。
最初に通った養成所は、とてもとても素敵なところだった。今でもその事務所のことは好きだし、その時に関わった人たちを時々検索しては、大活躍とはいえずとも声優の仕事をしてる人たちを応援してる。養成所での授業内容も、体づくりから自分への向き合い方を学べたことは、財産になってる。
でも、事務所に受からなかった。

次に行った事務所。ここが私には合わなかった。
講師は売れてない所属声優。売れてない人から聞かされる独自の演技法に価値を見いだせなかった。
お金も厳しかった。
トドメになったのはマネージャーに言われた「うちでは、あなたの声質は売れない」。この事務所のことは未だにやめとけと思うし、この事務所で売れてる人は今現在もいない。
それにこの時、私は、25歳だった。



辞めよう、と思った日

以前からのご縁で小さな舞台に出ることになっていた。約15分の朗読劇を任された。登場人物は私と相手役だけ。地の文を読むのは私。つまり15分ほぼ私の語りを聞かせる演目に抜擢された。
それでも、本番で記憶に残っていること、やりがいがあったのは、狭い舞台袖の誘導と整理の方だった。次の演目に出るのはAさんだから前に出てください、ここに次の小道具があるから道を開けてください。そんなことの方が、正直、楽しかった。
あー、もうお芝居が好きじゃないんだな。辞めよう。心からそう思った。
ちなみにこの経験があるので、大神万理さんについて深く頷いてたりします。ここで終わり、って、深い感慨とかなく言えちゃう。ここで終わりです。

何もない日々

そこからは普通に就職して、やっと安定した生活をして、お芝居のため!!以外に、お金と時間があったらやってみたかったことをやっていった。それはそれは楽しかった。
アイナナにハマったキッカケは、九条天くんnoteの通りです。

簡単にまとめると、婚活大失敗して疲れ果てて休んでた時、ふと見てみたアイナナにハマったわけです。
コロナもあって、それまでの外に出る趣味ができなくなって、やりたいこともやるべきこともないし、仕事は頑張りたくないし…そんな時。

『お気に入りの自分を描くのはもうやめた』

自分のことすぎた。
幸い「勝ってる奴らを指さして〜」はなかったけど。いや、今はないけど事務所辞めたばかりの頃とかはあったかも。

「どうせダメなら何も真剣にやってやるもんか」
「お気に入りの自分を描くのはもうやめた」

本当にこれだった。こんなことを言語化してもらえるなんて、思わなかった。長年描いたお気に入りの自分には、なれなかったから。新しく描くのは怖くて、無理そうで、ずっとずっと不貞腐れてた気がする。

ŹOOĻは物語上、最初は好きにはなれなかった。けれど、夢に傷ついて、少し憎んで諦めた自分の言葉が、たくさんあった。モモちゃんの言う「そう、それ」って言葉がたくさん。

でも、ŹOOĻはそこで立ち止まっていない。
前を向く過程に、言葉に、自分が慰められて行った気がした。無理やりな綺麗事や他人の感情論だけで前に進もうじゃなくて、やっぱりダメなところはダメだったよ、かっこ悪いよ、やるしかないだろって。
しかしそんなダメな自分にグッサグサくるし、都合よく活躍しやがってるŹOOĻみたいな気持ちもどこかにあったのかもしれない……当初は。ŹOOĻのことが好きになれない理由に、TRIGGERが〜もあったけど、多分この自分の事情、整理できないモヤモヤが大きかった。
ムビナナを観て、STRONGER&STRONGERを何度も観て聞いて、前に進んでるŹOOĻを見て、自分も、進んでいいというか進むべきだなと、静かに泣いた回が、あった。

お気に入りの自分

自分は分かりやすくセルフネグレクトだった。
うっすらずっと死にたいし。部屋は荒れ放題、外出がなければ1週間でも2週間でも風呂に入らなかった。食べるのも面倒くさい。

でも、お気に入りの自分なら…?

長年かけて、お化けみたいになってた髪を、切った。ずっと切ってみたかったけど、怖かった。
行ってみたいなぁ…で終わってたお店や、ライブに行ってみた。やってみたいかもで終わってたことを初めてみた。
部屋を片付けた。買っただけで組み立ててなかった家具を組み立てて、床に散らばってた物を収納した。気に入ってないカーテンを付けかえた。他、色々。
こんな何気ないことも全部見て見ぬふりをして動かなかった自分からすれば、大変化。

描いたお気に入りの自分になるには、お金は足りないし、色々と、すぐにはなれないこともある。本当にそれでいいのかとか、失敗した婚活で言うと、自分だけでどうにかならないこともある。
もうなんでもどうでもいいや、と思う時も全然あるけど、ふとした時に「お気に入りの自分」ってどんなだろうって考えるようになった。
大きな夢は今もない。小さい夢をひとつひとつ叶えてる。
もしかして、自分を大事にするってこういうことでもあるのかな……と思ったり。

ŹOOĻや、それにまつわる自分の供養に、残しておきました。
アイナナには、他にも色々、咄嗟に言えなかった言葉や、思いはあるけど出てこなかった言葉が、思いが、沢山あります。すごいですね。すごすぎます。そんな重い方面だけじゃなくてエンタメとして楽しいし!!!!!
出会えてよかった、大好きですアイナナ!この先、飽きちゃったり離れちゃうことがあっても、大好きだった時間やできごとは、宝物です。


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