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常野物語 光の帝国

こんばんは。本日は恩田陸先生の物語です。

こちらは、お友達に勧めていただきました。元々、妖精だとか妖怪だとか、妖しいものに惹かれる質で…笑。もしかすると、それを知っていたが故にこの物語を教えてくれたのかも。

物語は10話に分かれて形成されています。視点がそれぞれ違う人物から成り、読み始めは「短編集なのか?」と思っていました。読み進めるとわかることですが、きちんとお話に繋がりがあり、最後にその繋がりをもって完結する。という構成です。

各話に所謂、異能のような性質を持った人間が登場します。性質を持って生活を続けていくのですが、その性質の始まりというのが…。これが簡単な物語のあらすじです。

現実世界と過去の繋がりや、人間の暖かい繋がり、また前回のコララインに続きますが、少しのホラー要素(本当に少しです笑)や、途中涙してしまった部分も…。結末まで読む足を止められませんでした。

ミステリーのような物語ではありませんが、「この話に出てくる人物は?」「こことここの話が繋がって…?」と、謎解きのように考えながら読み進めてしまいました…。とても面白く、優しいお話だったと感じています。

長編小説等が苦手な方は、こういった小説は手を伸ばしやすいのかも。是非お手に取ってみては如何でしょうか。

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